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北朝鮮の代表的な外貨稼ぎ商品であり、今回の首脳会談でも金正日総書記が盧武鉉大統領に贈って話題になった、北朝鮮山の松茸が、中国に大量に密輸されていることが分かった。

松茸は北朝鮮政府が専売する商品で、内部での流通や販売は一切禁止されている。松茸を不法に流通させたり密輸出した場合、重刑に処される。

北朝鮮に居住し、中朝貿易の仲介をしている華僑のイ某氏は20日、丹東で記者と会い、“私のように個人商売をする人が、国家が松茸を買う時よりも1000ウォンほど高く買うため、住民は危険でも、個人で商売する人に松茸を渡す量がますます増えている”と語った。

イ氏は“北朝鮮政府は1キロ約2000-3000ウォンで買うが、個人で商売する人は、3,000-4,000ウォンは払う。1人当たり松茸20キロをとったら、結局10キロ多く儲けることができる。だが、周りの目を気にして、3-4キロだけ出すことが多い”と言った。

現在、松茸が最も多く生産される咸興地域の市場では、松茸の価格が1キロ1万ウォンほどだ。だが、松茸は一度北朝鮮以外の地域に流出したら、最高の品質のものは1キロ当たり韓国の貨幣で200,000ウォン(北朝鮮の貨幤で600,000ウォン)で高く取り引きされる。

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松茸は咸鏡道と江原道が産地で、平安道の一部でもとれる。8月や9月になると、政府が松茸の採取を督励するが、特別な制限や規定はない。住民が山で松茸を採取してきたら、政府が米やとうもろこしを与えて捨て値で購入し、海外に販売して莫大な利益を得る。

イ氏によれば、松茸を密輸するためには、北朝鮮の国境警備隊の協力が必須だ。北朝鮮の警備隊と事前に話をとりつけ、松茸を箱に入れて下に水に浮かぶ装置をつけておいて、一定の間隔をあけて繩で縛った後、川を渡るという。

イ氏は“松茸は移動自体が禁止されており、あちこちの検問所と政権機関を通らなければ中国に運ぶのが難しい。国境警備隊と約束をして、箱を渡すので大した問題はない。人を渡すのではないため、危険も減る。警備隊の軍人たちは、むしろこうして金儲けをしたがる”と語った。