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北朝鮮で今月4日、家族や同僚の食糧を賄うため、耕作地を確保しようと植樹された苗木を抜いた山林経営所の作業班長が公開処刑されたと、現地のデイリーNK情報筋が伝えた。北朝鮮では、山林の緑化事業は金正恩党委員長が自ら主導しており、苗木を抜く行為が「反逆罪」に当たるとみなされたという。

作業班長は、苗木を抜いて確保した土地でトウモロコシを育て収穫。豊作となり、家族のほか同僚たちにも分配していたという。食糧の自給自足は朝鮮労働党が奨励するものだが、それに対する功績は顧みられなかった。

似たような出来事が、未曾有の食糧難「苦難の行軍」の真っ只中にあった1998年に起きている。

黄海北道(ファンヘブクト)の黄海製鉄所の支配人ら幹部が、餓死寸前の従業員を救うために、製品の鉄板を許可なく売り払い、トウモロコシを購入したが、逮捕され、幹部8人が公開銃殺された。

(参考記事:抗議する労働者を戦車で轢殺…北朝鮮「黄海製鉄所の虐殺」

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怒った労働者は抗議活動を繰り広げたが、軍により虐殺されたと伝えられている。