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北朝鮮の北部、中国との国境に面した両江道(リャンガンド)。その国境を守る国境警備隊で高熱と咳の症状を見せ、病院に搬送される下士官、兵士が急増している。市民の間では「新型コロナウイルスの感染が拡大しているのではないか」との疑惑が持ち上がっているが、当局はかん口令を敷いて、事態の隠蔽を図っている。(丹東=カン・ナレ記者)

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感染拡大の舞台となっているのは、両江道の道庁所在地、恵山(ヘサン)から鴨緑江沿いに金正淑(キムジョンスク)郡までの国境を守っている、第25国境警備旅団第1連隊だ。川向うは中国・吉林省の長白朝鮮族自治県だ。

最近連絡の取れた金正淑郡の情報筋によると、先月20日ごろに郡内の上台里(サンデリ)に駐屯する第1連隊の第5中隊の士官長(下士官の中で最上級の階級)が、ひどい頭痛、咳、喀血の症状で、金正淑郡人民病院に緊急搬送された。

しばらくして、第1小隊の小隊長と3人の分隊長にも同様の症状が現れ、恵山市の蓮峯洞(リョンボンドン)にある旅団病院に搬送された。また、士官長もこの病院に移された。

続いて、第1連隊の他の中隊の士官長の間にも高熱と咳の症状が現れ、旅団病院に入院したが、それ以降は感染がさらに広がったようで高熱患者が多発し、今月11日の時点で、勤務組織の編成すらできない状態に陥った。

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北朝鮮当局は集団感染を起こした第1連隊のみならず、第25旅団全体に隔離命令を下した。しかし、国境警備を行う補充人員を確保できず、勤務を継続させる措置を取ったと情報筋は伝えた。

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「感染が広がるきっかけとなった第5中隊には指揮官と兵士合わせて32人が配属されているが、高熱と咳の症状が現れている者が20人に達し、ほぼ壊滅状態となった」(情報筋)

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平時から医薬品が不足している北朝鮮だが、今でも状況は変わらず、旅団病院で処方されるのは風邪薬だけ。兵士たちは勤務を続けさせられているが、感染者を広げるだけの愚策そのものだ。

恵山の別の情報筋によると、市内にある第25旅団の本部は、既に2月末から閉鎖状態にある。敷地内にある旅団病院には結核と栄養失調の患者が多数入院しているが、そこに高熱患者が多数担ぎ込まれた。情報筋は感染者と非感染者を分けるゾーニングについては言及しておらず、おそらく両者は同じ病室を使っているものと思われる。ここでも感染者を広げてしまうことになりそうだ。

実際、2月末から今月初めにかけて、結核と栄養失調で入院していた兵士7人が急に高熱を出して死亡し、他の兵士4人は人工呼吸器を付けた状態で治療を受けているが、情報筋は「そう長くはない」と見ている。

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高熱と咳の患者は「新型インフルエンザ患者」に分類され、中国製の正痛片が処方されている。中国の製薬会社の取扱説明書を見ると、この薬の成分はアスピリン、アセトアミノフェン、カフェインで、ごく一般的な解熱鎮痛剤だ。しかし、北朝鮮国民の間では新型コロナウイルスの治療薬として知られている。そのことから、市民の間では「新型インフル患者は新型コロナウイルスの感染者ではないか」という疑惑が高まっているという。

しかし、旅団本部の中ではかん口令が敷かれているようで、「コロナという言葉は絶対に言わせない」(情報筋)状況だ。

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