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北朝鮮軍で今月初め、高熱や呼吸困難を訴えた軍医らが相次いで死亡していたことがわかった。新型コロナウイルスに感染していた可能性がある。北朝鮮軍当局は濃厚接触者を隔離する一方、「秘密厳守」を命じて情報統制に躍起になっているという。

デイリーNKの北朝鮮軍内部の情報筋によると、死亡したのは南浦(ナムポ)市にある海軍西海艦隊司令部傘下の32号病院に勤務していた軍医3人と民間の医師1人の計4人。4月に入ってから発症し、5日までに相次いで亡くなったという。

(参考記事:「焼くには数が多すぎる」北朝鮮軍、新型コロナで180人死亡の衝撃

軍当局は内部にかん口令を敷く一方で、医師らが勤務していた病棟の医療陣・患者の兵士ら合わせて70人を医薬品倉庫に隔離。また、医師らの家族も市の施設に隔離した。

北朝鮮は現在まで、国内で新型コロナウイルスの感染者はひとりも出ていないとしているが、デイリーNKの内部情報筋によれば、軍内部ではすでに180人以上の死者が出ているという。