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21日、北朝鮮の祖国平和統一委員会(祖統委)が運営するウェブサイト『我が民族どうし(ウリミンジョクキリ)』は、2月初めに西海上で漂流中に南下して韓国側に保護され、その後、北朝鮮側に送還された住民の記者会見を開いたと報道。会見は、平壌の人民文化宮殿で開かれ、漂流して保護されたのは、韓国側の拉致と訴え、亡命工作があったと主張しているという。

報道によると「傀儡は今回の事件を反共和国対決策動に利用する不純な目的の下で、計画的に亡命工作、誘因拉致行為を敢行した。まず、ヘジュ産業建設事業所労働者のオク・ソンヒョクが敵(韓国)に拉致された経緯と南朝鮮であらゆる迫害を受けて『亡命』を強要された発言した」と伝えた。

他の公式メディア、朝鮮中央放送によればオク・ソンヒョクは会見で「南朝鮮傀儡らは無理やりに我が住民と船を強制拉致し、仁川(インチョン)にある傀儡軍の兵営に引っ張っていった。この時から50日間も抑留し、様々な迫害を与えながら亡命工作を行った」と話する。

南側に亡命した4人に対しては、「彼らは亡命したわけではなく強制的に抑留されたのだ。南朝鮮傀儡は我が住民を直ちに共和国へ送りかえさなければならない」と主張した。

記者会見には送還された27人中オク・ソンヒョクを含む10人が参加。

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北朝鮮メディアは、会見に中・露・米の記者が参加したと伝えた。会見は国際社会に『亡命工作』と『拉致』を訴え、韓国政府を圧迫する意図があることを示唆する。

これに先立り、19日には北朝鮮の朝鮮赤十字社中央委は真相公開状で「天候悪化で漂流した我が船と住民を強制拉致し、抑留し、亡命工作までして挙げ句、何人かは送還しなかった」として南側を非難した。