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商売をする資金もない貧困層は、市場で食料の購入できず、国の配給も無いので山菜採りや窃盗や物乞いをして生き延びる。彼らが口にするのは「生きるのが苦痛だ」という言葉だ。

咸鏡南道シンポの消息筋は「終わりのない『苦難の行軍』だ。芽が出る時期なので、山には老若男女を問わず人が集まる。数日前には、駅前で草を誤って食べて死んだ姉弟(14歳女、11歳男)の死体が発見され、人々が悲しんだ」と伝えた。

市場で細々と商売をしてなんとか生活をしてきた住民も、貨幣化育の後遺症では市場全体が縮小し苦労している。住民は高価な米よりトウモロコシを買うようになった。

両江道恵山の消息筋は「比較的、金銭的に余裕があった住民も苦しくり、誰も彼もが市場で金儲けに走る。市場の入口から200mぐらいは商人がずらっと並んで座っている。安全員が取り締まりを始めると一目散に走って逃げる姿は目も当てられない」と述べた。

「中央当局による継続的な非社会主義検閲と市場の取り締まりで、住民の生活は再び悪化している。苦難の行軍時代のように街にはコチェビ(ホームレスの子ども)が増え、恵山市駅前には雪が溶けて滑りやすい状態でも土下座して食べ物を乞う人が増えた」と付け加えた。

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「多くの住民は以前より貧しくなってお金を使わなくなった。一部の商売人がトウモロコシと米を混ぜて1日3食を食べるぐらいで、商売すら出来ない人はトウモロコシご飯を1日2食ぐらいしか食べられない」と伝えた。

「昨年と比べ住宅価格も急落。1万5000中国人民元で買った家を6000人民元で売っても買い手がつかない。全体的に物価は下がったが、一日中何も売れず手ぶらで帰る人も多い」と付け加えた。

咸鏡北道の消息筋は「市場の米の量は例年水準だが、買う人がいない。米の価格は大幅に落ちた。今は米よりもトウモロコシがよく売れる。商売が順調だった商人の米とトウモロコシを5:5の割合で混ぜて食べている」と伝えた。

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北朝鮮で商売をしている中国・長白県の朝鮮族のリ氏は「貨幣改革後、北朝鮮住民の購買力は以前よりも落ちた。工業品(衣類、靴、化粧品など)を持って行った中国人商人は物が売れずに苦労している」と述べた。

「新品よりも中古を求める人が多くなった。韓国の古着を密輸している人々は儲けている。全体的に節約する雰囲気だ」と伝えてきた。

しかし、富裕層は依然として贅沢三昧の生活を送っているという。昨年、幹部層の女性の間でミンクのコートが流行した。また、幹部層の子供は中国ブランドの服や靴を買っているという。

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経済状況の悪化と貧富の差が拡大する中で、不満は高まる一方だ。北朝鮮では、今の状況を「金持ちはハイヒールを履いて山へピクニックに行くが、私たちは草の粥を作る為に山へ草を取りに行く」と皮肉を込めて嘆いている。