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9月末に平壌の物価を調査した結果、地方と似た水準であることが分かった。こうした結果は北朝鮮全域の市場経済が統合され、物流も類似した過程を経ているという事実を証明している。

かつて平壌は、内部の生産品は安い反面、外国製品は高く販売される方だった。

デイリーNKはこの間、平安道や咸鏡道などの中部地域と、北朝鮮の北部地域を中心に、時期ごとの物価の調査を行ってきた。

今回の調査の結果、平壌の市場で北朝鮮米1キロの価格は1,350ウォンで、新義州(1,400ウォン)や会寧(1,250ウォン)と似た水準であることが分かった。北朝鮮では米の価格が物価を測定する尺度として使われる。

為替も100ドル当り33万ウォンで地方と同じだった。北朝鮮の代表的な輸入タバコである猫(クレイブンA)も同じ価格(1,500ウォン)で売られていた。

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食品の価格は地方よりも高かった。白菜が1キロ400ウォンで新義州よりも500ウォンほど高く、豚肉も1キロ3,500~4,000ウォンで地方よりも500~1,000ウォン高かった。

わかめやのり、乾燥明太などの水産物はむしろ平壌地域が安かった。平壌では江原道や近隣の地域から、水産物が冷凍車で市場に届く。需要が多いため、多くの品物が流通して全体的に低い価格を維持していると思われる。

映画観覧料は200~400ウォンで、電話料金は1分5ウォンする。全体的に品物ごとに価格の幅が広く、それだけ市場で多様な種類の製品が販売されていることが分かる。

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中国から入ってくる靴下や運動靴、下着などは1,000ウォンずつ高く売られていることが分かった。新義州などの北部地方では、中国から入ってきた製品がすぐに市場に届く一方、平壌までは運賃と人件費がかかるため、どうしても値段が上がる。

また、平壌の住民は地方よりも消費の水準が高いため、地方よりも小売価格が高くなる。だが、平壌で生産されるタバコやお酒、または平壌を通じて地方に流通する韓国産の衣類の場合、平壌の方が安いという。

しかし最近は、こうした地域ごとの価格の差もほとんど消えたという。

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平壌出身のアン・チォルミン(仮名, 2006年入国)氏は、“2002年以前は、地域ごとに歩き回って、このような価格の差を利用して商売をして生活する人もいたが、今は電話をかければどの地域でいくらで品物を売っているのかということがすべて分かるため、全体的に小売価格に差はない”と明らかにした。

アン氏は“小売価格に差がないため、商売を小規模にしている人はもうけるのが大変だ”と述べ、“貨物車を走らせて大規模な卸売り商売をする人が利益をたくさん上げている”と説明した。

また、“平壌だといっても、みんながよい暮らしをしているわけではない”と言い、“市場で韓国産や中国産など、種類に分けて売るのは、平壌も清津も全てまったく同じだ。平壌でも生活できない家庭は、質が良くない中国産の製品を買って使わなければならず、清津でもお金さえあれば韓国産の品物をいつでも手に入れることができる”と付け加えた。