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北朝鮮当局は、全世界で食糧外交を積極的に進める一方で、内部の食糧供給統制は強化している。全国的に軍用米を献納させる運動も進めている。北朝鮮と同じく経済難に見舞われているアフリカのジンバブエにまで要求して食糧を確保しようとする意図は何なのか。

3月24日、WFPは2010年に北朝鮮が生産した食糧の総量を例年と同じ水準の425万トンと推定するレポートを出した。国際社会は、北が必要な生産量を約535万トンと推定しることから、約110万トンが不足する計算になる。この調査結果をベースにWFPは北朝鮮に43万トンの緊急支援が必要だと明らかにした。

また、18日の国家情報院の報告で北朝鮮当局が住民と各級機関を対象に『軍用米献納運動』を進めていることも明らかになった。本誌は15日に、一定量の食糧を軍に献納すれば休暇がもらえる措置もあると伝えた。

韓国政府は、背景に北朝鮮の何らかの意図があると見ている。

18日、韓国・国家情報院は国会情報委員会で、昨年の北朝鮮食糧の生産量は約511万トンで2009年に比べて19万トンが増えたと報告。統一部高位当局者は「北朝鮮の昨年の食糧状況は、例年と比べてプラスマイナス何万tレベルであり、特別に悪化しているとは見られない」と説明した。

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青瓦台(大統領府)の関係者は、「北朝鮮当局がイタリアなどヨーロッパ国家に食糧支援を要請しているが、無条件で米のみをくれと言う。他の支援は最初から受け入れるつもりがない」と人道的な背景でなく、他の原因があるのではという疑問を呈している。

ある政府当局者は「来年は、北朝鮮がスローガンとする強盛大国の門を開ける年だ。住民への供給を強化して恩恵を与え、軍用米などを確保するのが目的だ」と話す。

◆北朝鮮の食糧供給能力は減少した様子

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昨年、北朝鮮当局は、例年と同じ程度の穀物生産量を記録したと見られるが、配給は実際に減少している情況が目撃されている。穀物生産量は一定にもかかわらず、なぜ倉庫には食料がない状況が起こるのか。

内部消息筋によると特別供給対象である平壌市でも、3月から配給は止まっているという。一部では、今年から平壌市の周辺地域を平壌市から分離させたのも、少しでも特別供給の対象を減らすための苦肉の策だという分析もある。

『苦難の行軍』の時期にも保障されていたはずの軍下士官への配給も減った。内部消息筋によると、昨年から1日の配給量は550gに減少し、トウモロコシが普及しているという。一食は、配給以外でまかなうという声も聞こえる。

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北朝鮮当局の食糧保存庫が減少した最も大きい原因は『食糧窓口(毎年40万トンほど支援)』の役割を担ってきた韓国政府と民間団体の支援が、中断されているのが最も大きい原因だと見られる。さらに、市場での米の値段が下落するほど供給が安定化されているにもかかわらず、当局の供給能力が低下することによって、食糧体系の二元化現象が加速化されたのが大きな影響を及ぼしているようだ。

最近では、多くの農場が当局には生産量を過少報告し、一部の食糧を市場で売って翌年の農業に必要な資材や肥料を購入している。かつては、食糧生産量を過大に報告していたが、最近では過少に報告し、余った分の食糧を確保しているといのだ。

これに加えて、農場で働く人々が農作物を盗み、食糧が運搬する過程で多くの食糧が流出する。また、各地方と平壌へ運搬される過程で幹部が横領するケースもある。本来、北朝鮮当局の倉庫に入るべき食糧が、あちらこちらで流出することによって供給不足に陥っているという分析もある。