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最近になって北朝鮮の平壌で、高熱や下痢などを伴う伝染病のパラチフスが再び流行していると内部消息筋が17日、伝えた。

平壌の消息筋は「昨年秋からパラチフスが流行している。一部の区域では3軒に1つの家庭の割合で患者がおり、当局の対応に乗り出した」と伝えた。

「パラチフスは水と便を介して伝染されるが、水道管が老朽化し消毒薬もないので急速に広がっている。酪農区域に水源があり、消毒薬が無いために当局もお手上げ状態」と付け加えた。

パラチフス菌は患者や保菌者の便や尿と共に排出される。感染経路は指や虫が病原菌を移す事で経口感染する。高熱と全身の衰弱が主な症状。伝染力が強く患者や保菌者は隔離治療し、患者がいた場所を消毒することが策だ。

1990年代半ばの食糧難でもこの病気が流行したが、当時の餓死者の多くは栄養失調とパラチフスに感染し、死亡したと報告されている。

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北朝鮮当局も、現在パラチフスが発生した地域住民の移動を制御していると伝えられた。消息筋は「住民の流動を防ぐために、安全部の取り締まり警戒所があちこちに設置された」と話した。

北朝鮮当局はパラチフス発症を確認した後からは、注射を実施し免疫検査確認証を所持した者に限って出張を承認していると伝えられた。しかし、接種は無料と言われているが、実際は金が無いと受ける事は出来ないと消息筋は伝えた。

平壌を行き来している商売人も困難をきたしていると消息筋は伝えた。免疫検査確認証が無ければ移動する事が出来ないのだが、発行コストが高く、小規模な商人らは検問所を通貨する度に金やタバコなどの賄賂を与え通過している。

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両江道出身の脱北者は「苦難の行軍の1997年に両江道だけで800人余りがこの病気で死んだ。あの当時は食べ物も無く免疫力が弱まっていたので、急速に広がった」と回顧した。

最近になって平壌でパラチフスが流行しているのは、食糧事情が悪化してい兆しと解釈出来る。

消息筋は「苦難の行軍の時には食べる事が出来ず、多くの人がパラチフスで死んだ。まだ、パラチフスで死亡したニュースは聞いていないが、社会的弱者は死亡する人もいるだろう」と予想した。

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別の脱北者も「パラチフスは食糧難とリンクしている。食糧事情が良くないようだ」と話した。

一方、政府レベルでの措置が脆弱で多くの資金も要する為、住民の間では民間が個人的に薬を作って販売していると消息筋は伝えた。消息筋は「個人が売る薬は信じることができず、中国産も効果が無いとう認識」と伝えた。