「きみの顔つきは本当にきれいだな! どうして5課(金正日総書記の親衛隊と喜び組を選抜する中央党幹部の部署)に来ることができなかったのかな」
金正日総書記は自分が今とった行動もすべて忘れたかのように、解説講師の手をずっと握っていた。
周囲の腹心たちが見ているのも全く意識していなかった。金総書記は解説講師の美貌と言葉使いを誉めて、背中までたたいて笑い続けた。
美女の頬をつねり…
個人的な女性の趣味は咎めることができないが、歓迎に出た郡の組職書記を現場で解任すると言った後、振り向くやいなや、女性解説員に向かって微笑む姿に、歓迎に出た郡の関係者たちは絶句した。だが、表情に出すことはできなかった。