金正恩氏「側近粛清」のウラに最愛の妹・金与正氏の影

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北朝鮮メディアは先月29日、朝鮮労働党政治局拡大会議が開催され、党副委員長の李万建(リ・マンゴン)氏と朴太徳(パク・テドク)氏が解任されたことを伝えた。

朝鮮中央通信は同会議で、「党中央委員会の幹部と党幹部養成機関の活動家の中で発露した非党的行為と権勢、特権、官僚主義、不正腐敗行為が集中的に批判され、その厳重さと悪結果が辛辣(しんらつ)に分析された」としており、2人はその責めを負ったものと思われる。

「美貌の姉」も

北朝鮮が、党高官の解任をこのような形で公にするのは珍しい。党行政部長だった金正恩氏の叔父・張成沢(チャン・ソンテク)氏が2013年12月に解任されてから6年ぶりだ。

果たして、李万建氏と朴太徳氏はなぜ今、解任されたのか。北朝鮮の幹部で、官僚主義や不正腐敗に染まっていない人物はほとんどいないとされる。北朝鮮メディアが指摘した問題だけが、解任理由だとは思えない。

農業を担当しているとされる朴太徳氏の場合、農業生産の不振について責任を問われた可能性もある。それより一層興味深いのは李万建氏だ。同氏が部長を兼務してきた党組織指導部は、北朝鮮の政務と人事を一手に掌握する最強の権力機関であり、金正恩総書記の時代には彼本人が兼務した。

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つまり李万建氏は、金正恩氏の国内における「目と耳」の役割を果たしてきたと言っても過言ではないのだ。

そのような重要なポストを、長く空席にするわけには行かない。金正恩氏は父に倣い、自分で党組織指導部長を兼務するつもりだろうか。そうかもしれないが、もうひとつ気になる動きがある。

金正恩氏の妹・金与正(キム・ヨジョン)氏が昨年末の党総会で、組織指導部の第1副部長に就任したと見られているのだ。さらに一部では、金正恩氏が自らの健康不安から、金与正氏を後継者に指名したとの見方も出ている。

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党組織指導部長のポストは一時、金正恩氏の叔母・金慶喜(キム・ギョンヒ)氏や異母姉・金雪松(キム・ソルソン)氏が占めていたとされる。ならばいずれ、金正恩氏の「最愛の妹」とされる金与正氏が就任したとしてもおかしくはない。

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まだ若年の金与正氏の部長就任には、党内に抵抗もあるかもしれない。ただ、部長が空席となれば必然的に複数いる第1副部長たちの重みが増し、金与正氏の権威も高まる。

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今回の解任は、金正恩氏が与正氏を、名実ともに自分の後継者にするための布石である可能性があるわけだ。

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