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北朝鮮当局は新型コロナウイルスの感染を防止するため、全国の学校に1カ月間の休校を指示したもようだ。

デイリーNKの内部消息筋によると、北朝鮮は全国の保育所、幼稚園、小学校、初・高級中学校(中・高等学校)、地方の大学において、20日から1カ月間の休校を実施すると宣言したという。また、首都・平壌の大学は同様に休校する一方、当局は「自宅から通学している学生は自宅で休むように。地方から上京した学生は地元に帰らず、寄宿舎に留まるように」との指示を下したという。

北朝鮮では一般的に、地方の大学に他の地域出身の学生が在籍するのは稀だが、平壌の大学には地方出身の学生も少なくない。消息筋は「地方出身の学生が地方で過ごし、平壌に戻ってきた際、その中に感染者がいないとも限らない。革命の首都・平壌を守るための措置だ」と説明する。

北朝鮮当局は22日までの時点で、国内で感染者が出たとの発表は行っていない。ただ、感染者発生の事実を隠蔽していると疑われる情報も、国内から漏れ伝わっている。

(参考記事:高熱の患者をそのまま火葬…「新型コロナか」北朝鮮で疑念広がる

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消息筋はまた、「2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)や2015年のMERS(中東呼吸器症候群)流行時にも、このような措置はなかった。住民は『過去には想像もできなかったことが起きている』と驚いている」と語った。

その一方、「祖国の未来を担う学生の健康をいちばんに考える党の措置だ」として、歓迎の声も上がっているという。