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北朝鮮当局が今月上旬に、「外部との通話が摘発された場合、当事者は刑務所で過ごし、家族は追放措置する」という指示を下したことが確認された。

両江道の消息筋は11日、「今月8日の人民班の会議で、『南朝鮮や中国との通話が摘発されれば、本人は刑務所に送り家族は無条件で追放する。思想教育で解決した時代は過ぎた。反逆者と内通する敵対行為をする者は厳罰に処する』という内容を住民に指示した」と伝えた。

これによって今月9日午前10時に恵山市ヒェガン洞18番に住むカン某氏の家族など2家族が、外部との携帯電話による通話をした罪で豊山郡ネポ里(車での立ち入りも難しい代表的な追放地)に試験的に追放したと消息筋は伝えた。

金日成の誕生日の太陽節(4.15)を控えこのような措置が断行されたことをめぐり、住民らはパニックに陥ると同時に、今回の措置の波紋に注目している。消息筋は「4月15日に以前に追放した事で住民は困惑している」と述べた。

住民らは「大恩赦で囚人を釈放していた太陽節ではなく、捕まる様になってしまった。昔は追放者がいたとしても4月15日が過ぎてから追放したが、今はそのような配慮もない。法的処罰も無慈悲になった」と話していると、情報筋は付け加えた。

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消息筋によると、住民の間ではこのような当局の措置が「優秀な分子だけで革命をする」と決心した金正恩の指示で行われていると奄ウれている。消息筋は「もう太陽節も待ち焦がれる日では無くなった。殺伐としており注意しなければならない。度量の大きな政治が恐怖政治に変わった」と現地の雰囲気を伝えた。

北朝鮮当局はこれまでは太陽節を控えて、収監中の犯罪者を恩赦する『太陽節 特別恩赦措置』を配慮として行なってきた。これは国民の最大の祝日を記念した金正日の度量の大きな政治として宣伝され、住民の忠誠心を誘発させるための措置として施行された。

一方、今回の措置はデイリーNKが報道した脱北者の北朝鮮の家族の奥地に追放し集団居住させる『強制移住政策』の現実化と、北朝鮮当局が外部情報を遮断するために統制を強化している措置であり注目される。