北朝鮮の首都平壌で、些細な犯罪で公開処刑される人が続出している。

平壌のデイリーNK内部情報筋によると、昨年12月末に郊外の勝湖(スンホ)区域で生計型の犯罪者に対する公開処刑が行われた。公開処刑が行われたのは勝湖里(スンホリ)のセメント工場前の空地だという。

「4人が同時に処刑された。1人目は変圧器の潤滑油を盗んで市場で売却した容疑、2人目は電線を切断して売った容疑、3人目は農場でトウモロコシ50キロを盗んだ容疑だった。4人目の容疑は明らかにされなかった」(情報筋)

罪名が明らかになった3人とも、生きるためにしかたなくやってしまった些細な「生計型犯罪」だ。トウモロコシ50キロは4月初めの物価基準から推算すると、5万北朝鮮ウォン。20ドルにも満たない額だ。

情報筋は公開処刑の様子を次のように説明した。

「処刑が決まれば弁明の機会は一切与えられない。酒を1杯飲まされ目隠しをされ、すぐに銃殺される」

国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは「2010国際死刑宣告と執行報告書」で、昨年の北朝鮮で少なくとも60人以上が死刑に処され、全て公開処刑だったと報告している。

日本のNGO「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク(RENK)」も、韓国の対北朝鮮関連機関の報告書を引用し「2009年12月から昨年7月まで、朴南基(パク・ナムギ)党計画財政部長、リ・テイル副部長をはじめ、52人が公開処刑された」と明らかにしている。

北朝鮮内部の住民は、相次ぐ公開処刑について「内部の引き締めだろう。見せしめをしなければならないほど、何かを恐れているのでは」という反応を見せている。