人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

中国の吉林省延吉市の公安が、北朝鮮の保衛部と共同で捜査を行ない、両江道の恵山市から12日に脱北した2人の脱北政治犯の検挙に乗り出したことが、16日に確認された。

中国の公安関係者によると、今回北朝鮮の保衛部が合同で検挙に乗り出した指名手配者は、両江道恵山市に住んでいたキム・サンヒョク(35)氏。彼は韓国にいる親戚と連絡を取り、北朝鮮の内部資料を多数外部に流出した容疑も受けていると伝えられた。

この関係者は”容疑者は北朝鮮政府の機密を漏らした疑いがある。密輸の容疑もある”と短く言及した。

別の消息筋は、キム氏は両江道恵山から、韓国と携帯電話で通話をしていたところを現場で逮捕されたと明らかにした。

保衛部の集中調査が行われ、キム氏は家族が韓国に住んでいる事実と、家族に内部資料を流出したことを自白し、保衛部の監獄に収監される予定ったという。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

消息筋は”保安署で調査が終わった時、キム氏が警備をすり抜けて一緒にいた仲間と中国の長白に脱出した。長白に来たが、2人ともはだしの状態だった。現地の人の助けを借りて服を着替えて、すぐにその地域を離れた”と語った。

キム氏が脱出した12日以降、キム氏と取り引きをしてきた中国の長白の協力者の家にも、20~30人の公安が来て家宅捜索を行い、現在(16日午後)も監視していると伝わった。

また、中国の長白から延吉に通じる道路と、和竜、竜井一帯の高速道路の料金所に公安が配置され、指名手配者の検挙に乗り出している。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

南北首脳会談の期間、北朝鮮の平安北道と両江道では平壌から来た非社会主義グループ(検閲隊)の検閲が盛んだった。彼らは携帯電話の違法な使用と内部情報の流出者の捜査に総力をあげていると伝えられた。

今月4日、対北朝鮮支援団体の「良き友」は、“北朝鮮の両江道の恵山市で、非社会主義グループの検閲が延長された”と明らかにした。良き友は機関誌で、グループの集中検閲の結果、“既に監獄に入れられた住民は30人余りにのぼる” と伝えた。

今回の非社会主義グループの検閲は、中央党と検察、保衛部、人民保安署の合同検閲だ。検閲隊は普段、収入と支出の規模まで計算して密輸や情報の流出などの密売行為を含めて、各種の犯罪者を大挙逮捕したと伝えられた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

中朝国境都市である新義州でも、今月1日から平壌の国家安全保衛部の検閲団40人余りが派遣されて、ドイツ製の移動通信信号感知装置を動員し、携帯電話の使用を集中的に取り締まっていることが分かった。

消息筋は”現在、脱北したキム氏とその仲間の行方ははっきりしない”と述べ、”中国の公安の捜査が拡大すれば、延吉一帯に潜伏している脱北者が大挙して逮捕される可能性がある”と憂慮した。