動画サイトYoutube上の北朝連関連のチャンネルが9日からアクセス不能になっている。Youtube側が閉鎖する措置を取った模様だ。
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビ、ドラマ、映画などの動画がアップされていた「赤い星TV」は、8日までは問題なくアクセスできていたが、9日からは「法的な申し立てに基づき、このアカウントを停止しました」とのメッセージが表示され、動画の視聴ができなくなっている。
また、同名の北朝鮮の対外向けプロパガンダサイトが運営する「朝鮮の今日など、複数のサイトが9日からアクセスできなくなった。どのような法律が適用されたかは不明だ。
YouTubeのコリアカスタマーセンターの関係者は、デイリーNKの取材に「Youtubeが任意のチャンネルを削除することはない」としつつも、「多くのユーザーからの通報があれば、チャンネルが削除されることもある」と説明した。
また、「この件に関して、専門的に回答する部署が存在しない。どのような違反が原因でアカウントが停止されたのかは確認できない」とも述べた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これについて、韓国のネットユーザーが集中的に通報した可能性が指摘されている。ちなみに韓国では、北朝鮮や関連団体が発信する情報を拡散した場合、国家保安法の違反に問われ、7年以下の懲役に処される。しかし、視聴することそのものは違法にならない。
2016年11月には、朝鮮中央テレビなどのYoutubeチャンネルのアカウントが停止されている。広告収入を得られることが、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁に違反する行為とみなされる可能性を恐れ、Youtube側が閉鎖したものと見られている。
このときは、各国の北朝鮮研究者から研究活動に支障をきたすとして批判の声があがったが、すぐに別のチャンネルが開設されたため、大きな問題にはならなかった。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面(参考記事:朝鮮中央テレビのYoutubeチャンネル、閉鎖の憂き目に)
今回も、北朝鮮関連のすべてのチャンネルが閉鎖されたわけではなく、「わが民族講堂(旧金日成放送大学)」など多くのチャンネルは、10日午前の時点で、問題なくアクセスできる。