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韓国に脱出者がいる北朝鮮の家族が辺境で追放され集団居住させられるという衝撃的な事実が明らかになった。韓国内の脱北者は北朝鮮にいる家族が心配で不安な日々を送っている。

31日、両江道(リャンガンド)の消息筋は「この間、南へ渡った人(北脱出者)の家族を強制隔離しろという方針が下された噂があったが、28日の夕方に二家族が強制移住させられた。突然押しかけた保安員は家族に簡単な荷物だけまとめさせた後、トラックにのせて連れていった」と話した。

21日、NK知識人連帯は「最近、北朝鮮当局は最近両江道(リャンガンド)の各市・郡の住民中、韓国に親戚がいる住民や脱北者や行方不明者がいる家族を辺境地へ追放しろという指令を下した」と伝えたことがある。

消息筋は「強制移住させられたある家族は、とても親切で、周辺の住民をたくさん助けたが、夜間に連行されたので、あいさつもできなかった。この噂があっという間に広がり、脱北者が多い恵山市の住民は不安に怯えている」と話す。

強制移住させられた家族の行先は確認されていない。しかし、北朝鮮当局が脱北者を通じて内部情報が外部に漏れている点を強制移住の大きな理由にしていることから、監視が容易な山間奥地に集団居住させられた可能性が大きい。

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一部では白岩(ペクアム)郡にあるユピョン労働者区のリムサン村に集団収容させられているという主張もあるが、この地域は交通の便が良く、他の地域との交流も容易なことから可能性は少ないという指摘だ。

消息筋は「北朝鮮当局は、脱北者がいる家族が韓国からの送金を受けるための電話の中で外部に情報が漏れている。特に『リビア事態』のような情報が流入していると判断し、電撃的に移住政策を断行したようだ」と伝える。今回の強制移住には中東民主化事態の影響があるという。

他の両江道の消息筋も「ある村でも渡航者の家族を強制的に疎開させる作業に入った」とて強制移住の事実を確認している。「燿徳(ヨドク)のような集団収容所を作るという話もあり、韓国に子どもたちがいる家族は不安に怯えている」と話した。

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この消息筋によると保安員は「移住対象者の名簿は両江道だけでも一千世代を越える」と話したという。彼が保安員に「まさか全員を送るのか?」と聞いたところ「強力な方針だから執行するだろう」で答えたという。

消息筋は「金正恩が直接『私は350万人の核心党員と核兵器だけあればいい。祖国を裏切った変節者の家族と革命をするつもりなどない』と話している」と伝え、強制移住を金正恩が積極的に進めている可能性を示唆する。 また、今回の強制移住が全国的に進行される可能性もある。

2008年に、韓国に入国した脱北者のキム某氏は「私の家族の安否も心配だ。強制移住させられれば罪悪感を持って一生を過ごさなければならないが、金が準備できれば家族をみな(韓国へ)連れてくる」と話した。強制移住の作業が本格化されれば北朝鮮に残っている家族を脱北させるための計画脱北も増加すると見られる。

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31日現在、両江道以外の強制移住の情報は確認されていない。ただし、外部との電話に対する監視と取り締まり、国境付近の警戒は大幅に強化された。

2001年に咸鏡北道(ハムギョンブクト)茂山で脱北者の家族50世代が追放されたことがあるが、一千世代以上を対象にした大規模な強制移住が行われるのは今回が初めてだ。平壌では1970年代から成分が悪い層を対象に強制移住作業が続けられてきた。1989年の平壌祝典の時も数百世代が強制移住された。

北朝鮮民主化ネットワークのキム・ユンテ事務総長は「脱北者の家族一千世代以上を辺境に強制移住させる政策は政治犯収容所の裁判に繋がる可能性がある。家族に連座制を適用して強制移住させる今回の措置は反人権的な形態で直ちに中断されなければならない」と話した。