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電話の音をマックス・ジョーンズは無視し、インタビューに集中した。再び電話がなったが、普通はこの電話を受けないものだがジョーンズは受けた。驚いたことに電話の相手は李明博大統領の秘書だった。

「良いニュースです」と通話を終えて彼が言った。「明日の朝、李大統領と朝食を取りながらインタビューをします」。

彼は14歳だが、高い地位の人々との連絡の取り方を熟知しているようだった。彼の母親は「これらすべてが、様々な状況をよく耐え抜いたお陰」と話す。アメリカのフロリダ州で生まれ、今はカナダのトロントに住んでいる彼は、北朝鮮問題を扱う言論活動に無限の情熱を抱いている様に見えた。

彼は今年末に完成予定のドキュメンタリー映画『ソウルシスターズ(Seoul Sisters)』の制作のために、中国とソウルで一ヶ月間の現場インタビューを行っている。北朝鮮問題をインタビューするために29日にデイリーNKのオフィスを訪れた彼に、インタビューを要請した。彼は快く提案を受け入れた。

彼は現在制作中の『ソウルシスターズ』について、脱北者たちの、そして彼らが直面している問題に対する映画だと紹介した。また、この映画は朝鮮半島で起こっている問題を扱った映画であると同時に、外部社会で北朝鮮内部がどのように映っているかをを扱う映画になるだろうと説明した。

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「紙面を通じて伝えるにはとても多くの出来事がある。これらを様々なメディアで伝えたかった。最も良い用法がドキュメンタリーであることがわかった」と映画製作を行うきっかけを述べた。

「韓国やカナダで道で私と同じ年の子に脱北者が何なのか訪ねても、半分はおそらく分からないだろう。彼らはこの国で何が起こっているか本当に分からない。また、彼らはこのような危機について何の情報も持っていない」と自身が持つ問題意識を真剣に打ち明けた。

ドキュメンタリーを通じ「人々が北朝鮮の危機についてもっと学ぶことになり、また、より多くの関心が持たれる事を望む」と明らかにした。

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「私の周囲は(北朝鮮問題や社会の状況)誰も関心を持たないが、今後の変化を作り出さなければならない人々は、まさに彼らではないのだろうか」と述べた。

次は、14歳のジャーナリスト、ドキュメンタリー映画監督のマックス・ジョーンズのインタビューである。

- 誰が一番興味があるインタビュー対象者だったか?

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中国で会った宣教団体で働く人だった。彼は10年前に脱北者を助けようと決定したと述べた。その人は普通の韓国人だった。彼も以前はこんなことが本当に起きているという事実を知らなかったという。また、多くの人々が自分の命の危機を感じながら、10年以上も脱北を助けている。彼らの半数は個人の資金を使ってまで活動をしていた。だから、彼が一番記憶に残っている。

- 中国での取材過程で問題は無かったか?

中国当局とはまったく問題はなかった。しかし、中国を出国する際には、出れないのではと心配した。可笑しな話だが、税関職員が私と同時にパソコンを眺めていた。その人がどんな情報をコンピュータで見ているのかが分からなく緊張した。

身の安全で不安を感じたのは、ラオスとタイで脱北者をサポートする人といた時だ。その人は脱北を支援するキリスト教団体で働く人だったが、瀋陽のホテルで会うことになっていた。しかし、その人はその場所が安全ではないという信号を私に送ってきた。この際に感じた不安感が唯一である。

- ソウルで行われたインタビューで新たに発見した点は?

脱北者とのインタビューを通じて、彼らは誰も信じないと聞いた。時には非常に敏感に行動し、誰も信頼しないという。特に記者は絶対に信じないと聞いた。ある時はインタビュー費用を要求されたりもした。これが彼らの文化ということを学んだ。そして、これは北朝鮮の文化であるという事がわかった。脱北者たちは私とインタビューする時もかなり緊張していた。理解できることだ。

脱北者以外にも、この状況(北朝鮮問題)にはかなり多くの要素があることがわかった。これはただの脱北者の問題だけではなく、核危機に関するものだけでもない。私達はこの様な問題を映画に取り入れるつもりだ。

- しかし、多くの問題の中でゼロ点を与える必要がある対象がいると思うのだが。

金正日政権、金正日一家ではないだろうか。これが全てに影響を与えていると考える。私達は人道的な問題と政治的な問題についても関心を持っている。私が努力している点は、様々な問題を様々な角度から見つめる事である。インタビューを通じて私たちが学んだ点は、まさにこの視点に関するものである。丹東市にある戦争博物館に行った際、そこの内容はカナダで学んだ内容とは全く異なっていることがわかった。また、ソウルの戦争記念館に行った際にも、かなり異なった視点があることを知った。映画を見た人々各自が、誰が正しく誰が間違っていたかを、それぞれが考えだせる映画を作りたい。

- ドキュメンタリーを通して何を得たいのか?

人々が北朝鮮の危機をもっと知ることを願い、より多くの関心を持つようになることを願う。なぜなら、 韓国やカナダで道で私と同じ年の子に脱北者が何なのか訪ねても、半分はおそらく分からないだろう。彼らは北朝鮮で何が起こっているかを知らずにいる。そして、何の情報も持っていないのだ。ハナ院出身者以外でこの危機について知り、興味を持つ人に一人も会う事が出来なかった。友人たちは誰もこの問題に関心は無い。しかし、彼らが変化を作る人々ではないだろうか。残何だが、長い間人々はこの問題を知りたいとも思っていなかった。

- アメリカやソウル、中国で映画の撮影をしたが、北朝鮮に対する見方が変化しましたか?

鴨緑江でボートに乗れた事、北朝鮮に近づく事がどういう事なのかを感じた事、自由を奪われると感じた事、インターネットやインタビューを通じて得た知識を直接体感できた事などは、本当にすばらしい経験だった。自分の目で何かを見たとき、本当に何が起こったのかを知ることができる。

- 国際社会は、北朝鮮問題を今後どのように扱う必要があると思いますか?

脱北者に金正日に何と言いいたいかと尋ねたが、彼らは「人民にもっとマシな暮らしをさせろと言いたい」と述べた。私も同じだ。

各国が関与しなければならず、また行動を取るべきだと言いたい。韓国だけでなく、米国、日本などが何か行動を取る必要があると考える。外国からの米支援が行われる際に、モニタリングを行う人員がいないのは問題だ。行動を取らなければならない人はとても多い。UNHCRも中国に物垂ウなければならない。各国政府は互いに協力し問題解決を図らなければならない。

勿論、北朝鮮がドアを開けなければならない。