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北朝鮮政府が住民を対象にした内部放送で、“核施設を閉鎖するからといって、核の製造技術が消えるわけではない”と主張したと自由北朝鮮放送が12日に伝えた。

自由北朝鮮放送は、北朝鮮が5日の8時から8時40分までの間に放送した第3放送(各区域ごとに、大型の拡声器で出す有線放送)を通じてこのように伝え、“今閉鎖する核施設は、既に世界の趨勢に遅れた施設”と述べ、“より現代的な核製造施設を作ることができる技術的準備ができている”と主張したと明らかにした。

同放送はまた、“我々は侵略者ではなく、祖国を守るために核が必要だっただけ”と言い、“我々はいつでもその気になれば、瞬時に核兵器を作ることができ、世界が驚く武器を既に保有している”と主張したという。

放送は“我々の共和国は最近、数回にわたって国際社会から十分な対価を受けて核施設を放棄すると報道した”と述べ、 “(我々が)核施設を閉鎖するのは平和を愛するからであり、敵方の圧力が恐ろしいからではない”とも報道した。

こうした北朝鮮の放送は、国際社会の圧力に政府が屈服したという印象を与えないための意図であると解釈される。

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これと関連し、脱北者のパク・インス氏(仮名. 2005年入国)は“北朝鮮が国際社会に核を放棄すると約束した事実が、人々の間に広がり始めたので、動揺を阻むために核兵器の保有を強調する放送をしているようだ”と述べ、“現代的な武器を作ることができるという話は、自分たちの優位を強調するためのことで、信憑性は少ない内容”と分析した。

第3放送は北朝鮮の全家庭を有線放送網で連結し、スピーカーを通じて国民に一方的にメッセージを伝達している内部教育用の放送だ。社内放送や大学放送を全国規模に拡大したものであるといえるだろう。