29日、白頭山火山会議を通じて南北共同での火山研究の必要性が合意されたが、今回の会議が政府当局間の会談につながるのかどうかに関心が寄せられる。
北朝鮮は、この日の会議で4月初めに再度専門家会議を開催することを提案。韓国側は検討の後に、なるべく早く返事を出すと応えた。この他、南北は火山に関する共同研究だけでなく現地踏査や学術討論会などについても議論が行われた。
韓国側首席代表のユ・インチャン教授(慶北大地質学科)は、専門家会議後のブリーフィングを通じて「北側は白頭山火山活動に対する共同研究必要性を強調した。専門家の間での学術討論会を進めながら、現地で共同で調査する形の共同研究方案を説明した」と話した。
続けて「南側代表団は会議で白頭山火山活動の可否についての事実関係確認のための共同研究に先立って、実態把握のための資料交換と先行研究を通じて共同研究方式を協議したいという立場を明らかにした」と付け加えた。
韓国政府は白頭山に関連する南北共同研究は必要と判断していることから、今後は民間次元の議論は持続するものと見られる。ヒョン・インテク統一部長官も、この日に開かれた政策諮問委員会全体会議の発言で「難しい状況であるが、専門家の協議で着実に前進することが大切だ」と述べた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面しかし、『延坪島砲撃陣』や『天安艦沈没事件』と関連して、北朝鮮の誠意ある態度の変化が見られない限り白頭山火山問題を通じた接触が南北当局者間の会談につながる可能性は低いと見られる。
その一方、会議の進展如何により当局者間の会談につながる可能性も提起される。これに関連して、統一部高位当局者も「南北関係には突発的な変数が多いが、今回の専門家協議によって今後、当局者間の対話が開かれることは可能だ」と明らかにした。
これは、今回の白頭山火山問題が結局は南北当局次元の共同対応が必要だからだ。また、今回の問題が非政治的懸案という点でも当局間対話が再開する可能性があると専門家は指摘する。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面対北朝鮮消息筋は「韓国政府は北朝鮮に対して誠意ある態度の変化を見せろという原則的な立場を守っているが、南北対話が断絶状態にあることに対して負担を感じているだろう」と話す。これらの見方にヒョン長官は「南北対話の厳しい現実のなかで、接触と対話を始める問題は誠意が必要だ。しかし、意味のある一歩前進のための努力も現時点では必要だ」と話したことがある
キム・ヨンス国防大教授はデイリーNKとの電話インタビューで「北朝鮮が南北当局間の協力なしでは解決しない問題を提起しただけに、今後の南北対話が再開される可能性は高い。白頭山火山問題は南北共同の安保問題という点で共同対応というレベルで協力されるだろう」と展望した。
キム教授によると「非政治的な懸案だが、このような対話再開は南北関係に肯定的な影響を及ぼすだろう。進みながら南北関係の改善を導く政治的対話につながる可能性を排除できない」と強調した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、白頭山火山爆発研究という非政治的懸案で南北間対話が再開になっとして、どんな形式であろうと、『天安艦沈没事件』『延坪島砲撃事件』の話題にならざるをえないとう見方もある。また、韓国政府ももいつまで対話の門を閉じておくことは難しく、民間対話で作られた雰囲気を利用するという主張も説得力がある。
パク・ヨンホ統一研究院研究委員は「韓国政府は慎重に接近するだろう。しかし今回の民間対話を通じて北朝鮮の南北対話意志を把握する探索の動きを行うつもりだ。『天安艦沈没事件』や『延坪島砲撃事件』における原則を直ちに変えることには無理があるが、それでもこのまま対話を閉じておくのは不可能だろう」
引き続きパク研究委員は「『天安艦』でも『延坪島砲撃事件』でも、とにかく会って北朝鮮へ態度の変化を要求したようにできるだろう。北側が南北赤十字会談提案などを用心深く南北対話の門をたたけば対話再開の契機になるだろう」と付け加えた。