A:銃で撃ち殺さない限りは難しいと思う。綿密に計画を立てて全員が寝静まった夜中なら、3人でも充分に16人を殺害できるだろうが、この3人が(都合よく)宿直をしていたというのはとても納得できない。通常、宿直は責任者1人と1〜2人が1組になってやるものだが、3人が本当に宿直担当だったのか。(3人全員が)20代なのに、うち1人が責任者であった可能性はまったくない。

B:不可能だと思う。

C:漁船に16人が乗り組んでいたとしたら、隣の人と釣り糸が絡み漁は難しい。5人が寝るのが精一杯(のスペースしかなかっただろう)。また、北朝鮮でイカ釣り漁船に乗る場合は友人同士、声を掛け合って一緒に乗り組むものだが、友人をすべて殺すというのはありえない。

―北朝鮮当局の処理方法は?

A:北朝鮮は従来から脱北者について、犯罪者が中国を経て南朝鮮(韓国)に逃げているのだと宣伝してきた。そのため今回の事件の噂が広まれば「逃げて南朝鮮にたどり着いたとしても強制送還される」と大騒ぎするのが目に見える。南朝鮮当局がなぜこんな拙速な結論を下したのか、実に残念だ。南朝鮮で裁判を受け、公正な法的手続きに則って(処遇を決めて)いれば、よかっただろうに実に残念だ。さらに、なぜ板門店を通じて北朝鮮に追放したのか、戻れば死ぬしかないということを知らないわけがなかったろうに、死ねと送り出したのか。彼らに裁判を受ける国を選べと言っていたならば、100パーセント、いや1000パーセント南朝鮮で(裁判と)罰を受けると言っていただろう。

(参考記事:「量刑はワイロで決まる」北朝鮮の常識

B:北朝鮮当局は、今回の件を人民に脱北を諦めさせるために利用しようするだろう。まず、いったん脱北して韓国に入国し、その後に戻ってきた人々に「家族を捨てていくほどの希望の国ではない」と語らせ、続けて「南朝鮮当局は(脱北者を)無条件で送り返すという原則を持っている、南朝鮮に行っても以前とは異なり、多くの人が帰ってきている」などと、教養(思想教育)を行う可能性が高い。

C:北朝鮮では今回の事件を政治的に利用して「脱北して韓国に行ってもすぐに送り返される」と宣伝するだろう。

(参考記事:美人タレントを「全身ギプス」で固めて連れ去った金正恩氏の目的

―彼らに対する処罰は?

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