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2010年8月に脱北した31歳男性のヤン・セイル氏は「市場ではあのビラの噂で持ちきりだった」「みんな空腹だったのに、通報なんてするわけない。むしろ通報する人の方がおかしい」と当時の雰囲気を伝えた。

消息筋によると、当時、検閲官らはこの事件を「ルーブ」と名付け、冊子を拾ったり、見た人の「自首」を促した。「金日成・金正日の隠れされた過去」というタイトルを言うとむしろ好奇心を煽ってしまうので「青いカバーの冊子」と呼んでいた。