脱北ブローカーの女性は前日夜、脱北希望者5人を連れて川を渡るため普天(ポチョン)郡に向かっていた。その途中で今回の脱北に加担していた国境警備隊員から「保衛部(秘密警察)の監視が異様に厳しい」との話を聞いた。
そこでブローカーは急遽、川を渡る地点を150キロ下流の金亨稷郡に変更。現地に到着し、以前から連携している現地の国境警備隊員に5人を引き渡した。彼らが川に入るのを見て、ブローカーは現場を立ち去った。
彼らが国境警備隊員に導かれ河原に降り、足を水に浸して対岸に歩き出したとき、銃声が響き渡った。保衛部の要員が彼らに向けて銃を乱射したのだ。