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米英仏などの多国籍軍が空中砲撃を皮切りに、リビアへの軍事介入を開始した。チュニジアとエジプトを経た民主化の熱風がリビアに到達して1ヶ月と1週間ほどである。反政府勢力は、革命当初は首都トリポリ付近まで進出したが、戦力を再整備した政府軍に押され、先週にはベンガジまで押し戻されていた。

アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、イタリアの5カ国が参加した『オデッセイ夜明け』の作戦は19日未明、リビアの軍事施設に対し大々的なミサイル攻撃を行った。フランスは戦闘機を動員して、反政府勢力の拠点のベンガジを防衛し、米国はステルス機を動員してリビアの空軍力を破壊し、イギリスは駆逐艦と潜水艦からトマホークミサイルを発射し、リビアの防空システムを無力化させた。

この日の攻撃によって、マーリン米合同参謀議長は、飛行禁止区域を履行するため国際社会の初期作戦が成功したと評価した。国際社会の介入によってカダフィの攻撃は阻まれ、2度目の停戦宣言を引き出した。

今回の空爆が行われるまでの過去一ヶ月間に国際社会が取った対応は、退屈で消極的だった。国連安保理は理事国の同意を得てマスコミへ発表文を発表し、反政府勢力へのカダフィの強硬鎮圧を批判したが、具体的な動きは見せなかった。米国とEUは軍事措置を警告したが、具体的な行動は躊躇した。

オバマ大統領はアフガニスタンと同時に2つの戦争を行う事への負担感と、アラブの反米世論の増大、イラク侵攻の二の舞を恐れた。EU諸国も産油国政府との対立が負担なり、ポスト・カダフィ勢力の不安定さから行動を躊躇していた。アラブ連盟も西側の軍事介入が侵略的であるとの、旧時代的な思考を克服することができなかった。

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国際社会の介入が遅れる事で、リビアの反政府デモ隊は数百から数千人程度の犠牲を負った。政府軍は余勢を駆って反政府勢力の拠点があるベンガジ近くの都市を順に掌握し、ベンガジ陥落は秒読み段階であった。

19日になって漸く国連安保理は緊急会議を招集し、飛行禁止区域の設定、リビアへの軍事攻撃を承認する決議案を可決した。リビアの軍事介入を決定した国連決議1973に対し潘基文・国連事務総長は、「自国民に対し暴力を行使する政府から民間人を保護するために、国際社会がその責任を履行するという意志。飛行禁止区域を含む全ての必要な措置の使用を許可しており、これ以上の犠牲と罪のない命の損失を防ぐためのもの」と明らかにした。

数千人が犠牲になった後であり、対応の遅れは否めないが、今後は独裁者と反独裁国際連合の戦いが本格化する。今後は地上軍の派兵が主要な問題に浮上するだろう。

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我々はもう一度強調する。リビアは長期的な内戦と混乱に陥ってはならない。反政府軍が勝利し、中東の民主化の起爆剤の役割をしなければならない。国際社会の地上軍投入を通じた事態の早期解決が、民間人の犠牲と革命の後遺症を最小限に抑えることができる最善の策である。

一度立ち上がった独裁との闘いが、中途半端に終った事は無い。カダフィ一家は最終的に没落し、リビアは民主化の春が訪れるだろう。多国籍軍がカダフィとの戦いで勝利する姿は、人類の歴史の新たな素晴らしいモデルとして記録されるだろう。また、地球上の全ての独裁者たちには、恐ろしい警告となるだろう。