韓国マネー巡る裏切りで…北朝鮮「15才少年」の悲惨な末路

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今年9月、中朝国境地帯に住む家族3人が脱北を試みたがあえなく逮捕される事件が起きた。その背景を巡って騒動が起きていると両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

事件は、鴨緑江を挟んで中国と向かい合う両江道の恵山(ヘサン)で起きた。現地に住む3人が川を渡って中国に向かおうとしたとしたが、川岸に達する前に保衛員(秘密警察)に全員逮捕されてしまったのだ。無事だったのは、異様な空気に気づいていち早く逃走した脱北ブローカーだけだった。

「ニオイ拷問」の恐怖

3人のうち、1人は15歳の少年で、母親はすでに脱北している。情報筋は言及していないが、おそらく韓国に住んでいるものと思われる。

脱北者家族との理由で、少年は保衛部の厳しい監視のもとにおかれていたが、母親からの仕送りで経済的には困窮していなかったようだ。このように脱北して韓国などに住み、北朝鮮に残してきた家族に仕送りすることは非常に一般的だ。

(参考記事:韓国在住の脱北者の約6割「北朝鮮に残した家族に送金」

ところが、このカネをめぐり親戚との間でトラブルが絶えなかった。詳細は不明だが、叔母(父親の女きょうだい)がこのカネのことで不満を持っており、普段から付き合いのあった保衛部の手先に密告したのだという。

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「家を出てすぐに逮捕されたので、彼らの行き先を知っている親戚が密告したことは明らかだ」(情報筋)

この叔母は妬みが激しくきつい性格だというのが周囲の人達の評判だが、甥を密告して逮捕させた叔母に対する世間の風当たりは強い。

「脱北者の仕送りを巡る家族間のけんかが増えたが、今回の事件はその程度がひどく、叔母への非難が強い」(情報筋)

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通常、事件を見かけたとしても見て見ぬ振りをすることが多い。通報者が容疑者と疑われかねない上に、密告者との悪評が広がれば地域社会から完全に孤立してしまう。「あいつとトラブルになれば、密告されかねないから避けよう」と思われてしまうのだ。そうなれば、カネとコネがすべての北朝鮮社会で生き残っていくのは非常に難しくなる。

逮捕された3人の処遇についてはわかっていない。最近になって強制送還された脱北者に対する処罰は多少緩和され、一般の犯罪と同じ扱いにしているとのことだが、北朝鮮の教化所(刑務所)の状況は、劣悪極まりないことには変わらない。施設内ではたとえば、若い女性を「ニオイ拷問」で死に至らしめるなどの行為が横行している。

(参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

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また、逮捕されて絶望のあまり、自ら命を断つ人もいる。

(参考記事:脱北に失敗した北朝鮮人夫婦の「究極の選択」