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韓国政府は、先月に越南した北朝鮮住民31人の中から、亡命を希望している4人の北側家族が送ってきた手紙を本人に伝達する問題で苦心していると伝えられた。

韓国政府当局者は10日、手紙の伝達と関連「決まったことはない。家族の手紙の伝達は、人道主義と自由意志尊重の原則を考慮し、現在検討中」と話した。

韓国政府が手紙を伝達しない場合、非人道的処置という非難を受ける可能性がある。しかし、表面的には亡命者の家族が送っているが、内容は北朝鮮当局の懐柔と脅迫が込められた手紙と思われ、心理的な不安と混乱に陥る可能性が高いという点から、韓国政府の悩みは深まっている。

当局者は「4人が本人の自由意志により、韓国への残留を希望したとのは既に確認された懸案。北朝鮮が主張する内容と形式等、総合的な状況を鋭意注視している」と付け加えた。

また、一部のメディアが住民27人を航路での送還を検討していると報道したのと関連して「そのような案を検討、北に提案した事実は無い」と明らかにした。

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「現在までは、一貫して27人を自由意志により板門店から送るという計画しかない。北朝鮮が南側の裏付けの取れていない報道を見て反応する可能性があり、慎重を期して欲しい」と頼んだ。

これに先立ち北朝鮮は9日、亡命者4人の家族が書いた手紙を板門店の連絡事務所を通じて送ってきた。

手紙には「31人全員が船に乗って行った道を、一日も早く帰って来れる様になって欲しい。(亡命意思を明らかにした) 4人の家族の対面を妨害せず、本人と会える様にして欲しい」という内容であった。

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一方、現在北への帰還を希望する住民27人は、仁川の軍部隊に留まっており、亡命意思を明らかにした4人は、京畿道始興の中央合同尋問センターで過ごしている。