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北朝鮮当局が亡命申請者に家族の手紙を伝えてくれと要請したのと関連し、1969年の大韓航空機YS-11ハイジャック事件の被害家族も、北朝鮮当局に未送還家族の帰還を促す手紙を伝えて欲しいと統一部に要請した。

ファン・インチョル大韓航空機YS-11ハイジャック事件・被害者家族会代表は10日、統一部の離散家族課に父ファン・ウォン氏の送還を促す手紙を提出した。同代表はこの手紙を板門店・連絡事務所を通じ、朝鮮朝鮮赤十字社のチャン・ジェオン委員長と労働党統一戦線部長に伝えて欲しいと要請した。

これに対して統一部関係者は「板門店・連絡事務所は当局間のメッセージ伝達や会談支援に必要な連絡を行っており、個人の書信を送ったことは無い。ファン氏の書信の内容、要請事項を確かめ、伝達が可能であるかを検討する」と話した。

同代表はデイリーNKとの通話で「北朝鮮が亡命者の送還を要求し人道主義を主張するのと同じ様に、私たちも人道主義により家族に会う必要があると考える。手紙が北朝鮮に伝達されればいいのだが」と強調した。

「昨年6月に国連人権理事会傘下の強制的非自発失踪実務班にも事件を登録した。北朝鮮は実務班の規定により、受付日から6ヶ月以内の昨年12月17日までに返事を行う必要があったが、未だに何の反応もない状態」と説明した。

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大韓航空機YS-11ハイジャック事件は1969年12月11日に北朝鮮のスパイが乗務員、乗客50人余りが乗った江陵発金浦行の国内線YS-11機を拉致した事件。この中から39人は66日後に韓国に送還されたが、残った11人は未だ帰還しておらず、生死も分からない。