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インタビュー一時:3月初め
インタビュー対象者:平壌居住住民

1.電気事情について

-電圧(30〜50V)が少し入ってきているが、電気はとても弱い。
-金正日が中国に訪問してから昨年の10月までは電気のよく通っていたが、11月から電気事情が急激に悪くなり今は良くなったり悪くなったりの繰り返しだ。

-食料事情の悪化によって当局が『米を入手するための事業をしろ』という措置を取りはじめた。それで住民が鉱物資源など持ち出して売り始めた。『銅』が高くなり、住民たちは電線を片っ端から切ったので電気事情が悪くなったといううわさがある。

2.市場現況

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-市場が開かれる時間は午後2時から午後6時まで。
-しかし市場外で商売をする人々がとても多いので時間は関係ない。
-市場管理費は50〜500ウォンの間。よく売れる電気製品と工業品は市場管理費を多く払わなければならない。食べ物や雑貨を売る住民へは、その時の事情を見ながら払える場合は払う。
-今年に入って金を儲けたという人の話は聞こえない。商人が集まってもようやく一つの物が売れて今日の市場税を出せたという話が中心だ。
-薬や禁止品目に関しては市場の外で売っているので、取り締まりの人員は増えている。商売をせずに生活できないのに、物を奪おうとする取り締まり員とこれを阻む住民たちがいざこざを起こす場面はよく見られる。
-市場閉鎖のうわさやその他の措置を取ったことはない。

3.住民一般生活

-生活総和に対する住民たちの認識がますます落ちている。総和管理委員に金を渡して参加しない人々が増加している。
-最近では総和に10回出なければならないとすると3回から4回ぐらいしか出席しない。一般的に総和に人員数の半分ほどしか参加しない。

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4.エジプト事件にともなう住民たちの暴動について

-一般の人々はその日を暮らすことが大変で、そのようなことがあったとしても、関心がなくエジプトに関する話も初めて聞いてみた。
-暴動は話にならないと思っていた。また、そんな話は聞いたことも見たこともない。ただし市場で保安員と住民がいざこざがを起こすのは、住民がどうせ死ぬんだから(捕まってもいい)という考えが多くなったためだ。
-今は保安員も商売する人と争って、何かを得ようとするのではなく、住民と共に生活しているので、市場をちょっと見ながら、金や物を管理して生きていかなければという意識が強い。争うというより互いの事情を見ながら共生して生きていると見るべきだ。
-エジプト問題に関し講演会を進行したという話は聞けなかった。

5.金正恩に関して

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-平声で江東郡(カンドングン)香木里(ヒャンモクリ)で線路を磨いた。
-金正恩が生まれたという、この場所は特閣に定められ、住民は入ることができない。
-1月8日に特別行事はなかったが、2012年に公式の場で大きく登場するといううわさがある。ただし、この日は企業所ごとに金正恩に関する偉大性の講演が進行されたという。
-現地指導は金正日、金正恩、張成沢、金慶喜を中心に行われており、現在の政治が話にならないほどひどいのは金正恩のせいだという噂が流れている。これに対する不満が金慶喜、張成沢側から出ているという話もある。
-そのことから張成沢を事前にしっかりと「枝刈り」しなかったらからだという話も出ているが、張成沢の部下を金正恩が直接攻撃している話は聞かれない。
-また、金正恩が金正男を海外にいるのに世襲に反対したからという理由で殺そうとしたが、金正日が止めた話もあり、金正日が中国訪問時、金正男に直接会ったという話もある。
-住民たちの金正哲への関心はかなり落ちる。誰も関心がなく興味がない。海外に行ったという話は北朝鮮内部では聞けなかった。

6.流行

-幹部の家や金持ちを中心にミンク毛が流行している。また、40、50代の中年もこの服をたくさん着ている。
-また、中国製らしきパーカーなどは流行しているが、あまりにも流行すると生活が苦しいのに、これを買わなければならない若者が増加している。

7.麻薬

-咸興(ハムン)から継続的に供給されている。今は北朝鮮住民の中で麻薬を経験していない人はいないと言っても過言ではない。
-統制はより厳しくなって捕まえられたら根ほり葉ほり尋問される。現在の保衛部と保安所がこの問題については共に統制をしており、当局では『麻薬問題だけはけりをつけろ』と捜査があったという。したがって、麻薬関連以外の犯罪では、拘留場で9日間ほど調査を受け、疑惑がなければそのまま釈放されるが、麻薬問題は長く勾留されるという。
-現在1gに20〜30ドルで取り引きされており、当局でも何g以下(正確な数値は不明)は、見逃すので住民も罪悪感を感じず、捜査に引っかかった場合は、適当に言い逃れて終わるという。
-住民の間では、誰かが痛いと言えば『アイス(麻薬)』を一度使ってみろ』と普通に話されているという。

8.平壌の縮小

-江東郡がまだ平壌に所属していることに対して住民の不満が高まっている。所属している理由が江東郡から平壌に石炭を供給していて、第2経済(軍需)委員会がここにあることと、まさしくここで金正恩が生まれたからだという。

9.事件、事故

– 2月16日の前に、ある軍部隊(正確な軍部隊の名前は不明とする)で、ある兵士が武器と弾薬を持って脱走した。この時、町の隅々を遮断し10日間にわたって検問検索を強化したという。
-その兵士は脱走後、ある家に押し入り4人を殺したという。また、検問検索以後、10日ぶりに軍が撤収を始めたが、その付近でその兵士の自殺死体を探していたという。
-また空腹に耐えられず脱走をする兵士は継続的に増加している。私の住む町内からは昨年3人が入隊したが、今年になって栄養失調で脱走し家に逃げてきたという。
-このような理由から両親は金を使って除隊させ、もう軍隊には送りださないという。