人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

先日、北方限界線(NLL)を越えて韓国側に漂着した北朝鮮住民31人のうち、政府は韓国への亡命意思を明らかにした4人を除く北朝鮮住民の27人を板門店を通じて送還しようとしたが、現時点において北朝鮮が特別な反応を見せていないことから、送還出来ていない状況だ。

統一部当局者によると「この日11時に、27人を板門店を通じて北朝鮮へ送還する予定ったが、北側が特別な反応を見せない現在、彼らは板門店近隣に留まっている」と明らかにした。

板門店南側連絡官は北側連絡官との電話通話を通じて送還を通知したが、北側は特別な反応を見せていない。北側は電話は受けてはいるが、送還については具体的に何も言わないとのことだ。

韓国政府は北側に継続して連絡を取りながら送還手続きを踏む予定が、北側が引き続き特別な反応を見せない場合は、送還は遅れるものと見られる。

北側が特別な反応を見せない理由について、統一部の当局者は「北側と接触をして送還手続きを踏もうとしているのだが、北側が送還を受けないのか、受けるのかという意見表示もない。特別な反応もないので、その正確な理由さえ分からない状態だ」と話した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

先立って統一部は「北朝鮮住民31人の中で男女二人ずつの4人が南側に残る意思を明らかにした。彼らを除いた27人を4日、板門店を通じて送還し、彼らが乗って来た船舶は西海のNLL海上で北側に引き渡す予定」と明らかにしていた。

一方、27人を除いた4人が亡命意思を明らかにした理由は知らされていない。統一部は亡命を希望した4人は船長の玉某(38才黄海南道海州)氏をはじめとして統計員(注)の朴某(女性22才海州)氏、看護師のポン某(女性21才海州)氏、無職の洪某(44才江原道元山)氏など男女で二人ずつだ。

一部では、漁関係でない職業の住民が含まれていることから、彼らが脱北を理由に南下したのではないかとの見方もある。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

統一部当局者は北朝鮮が提起した『亡命懐柔説』に対して「北へ帰らない4人は本人の自由意志により韓国へ残ることを希望した。これに伴って帰還しない。31人全員が北へ帰ろうとしたにもかかわらず韓国側の懐柔によって一部が残留したという主張は事実ではない」と明らかにした。

(注)統計員とは?
統計員とは企業所職員の出退勤記録や月給関連の仕事を担当する職務。