平城や新義州の場合、前述の清津と比べるとベビーシッターの報酬は高く、食費と合わせて1ヶ月100元(約1580円)ほどかかる。一方で、国営の託児所はおむつ以外のものはすべて提供される。それでも、国営託児所よりベビーシッターが人気なのは、母親の多忙さ以外にも理由がある。
「数十人が団体でいる場所ではなく、一、二人を集中的に世話するベビーシッターは、昼ごはんやおやつを与える際に、親と同様に気を使えるからだ」(情報筋)
預かっている子どもの数が多い託児所では、一人ひとりに目が行き届かかない。また、集団生活から来るトラブルも発生する。それを防ぐにはベビーシッターに任せた方が安心というわけだ。
ただし、教育面では国営の託児所の方が優れており、逆にベビーシッターの方が事故の恐れがあると不安がり、国営託児所を好む親もいるとのことだ。