北朝鮮「働く女性」に人気の新ビジネス…金正恩「中絶禁止」とも合致

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まず、午前9時に売台に出勤して、やって来たベビーシッターに赤ん坊を預けてから店を開ける。昼には離乳食を送り届ける。ベビーシッターは乳を飲ませるために1日2回ほど、女性の売台に赤ん坊を連れてくる。そして、午後8時に再度赤ん坊を売台に連れてきて、その場で報酬を受け取るという流れだ。

報酬は1日にトウモロコシ麺1キロ。ちなみに北朝鮮の市場で、トウモロコシ1キロは1600北朝鮮ウォン(約20円)程度で取引されている。報酬の相場はここ数年、あまり上がっておらず、実家の両親や義理の両親に子どもを預ける場合にも、ベビーシッターに渡すのと同じだけのトウモロコシ麺を渡すか、それに相当する現金を渡すとのことだ。報酬が安い割には、面倒をよく見てくれるので子を持つ親の間でとても満足度が高いそうだ。

北朝鮮には、協同農場、3級以上の工場、企業所には国営の託児所が存在する。また、小規模な職場に通う人は区域の国営託児所に子どもを預ける。ところが、市場で商売する女性のライフスタイルに合っていないというのだ。