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北朝鮮が、キーリゾルブ、フォールイーグル合同軍事演習に対して「ソウルを火の海」と言及し、威嚇を高めて武力挑発が差し迫っているとの観測が出てきている。対話再開という融和的なジェスチャーを見せた今年初めから、立場が180度急変している。

一部では、第2の延坪島挑発の可能性も提起している。昨年の天安艦・延坪島挑発が起きた時期と比較しても、緊張状態が決して低くないと指摘されている。

北朝鮮は朝鮮中央TVなどを通じ、先月28日にも板門店代封能の声明をそのまま放送した。

これは危機感の高調を通じ体制結束を固める目的があると考えられる。最近の連鎖的な中東の民主化の情報が、北朝鮮内部に早く広がっているという点も考慮された事だらろう。

国防大学校キム・ヨンス安保問題研究所教授は、デイリーNKとの通話で「中東の民主化の風を遮断し、内部体制を結束させるためのもの。対内的には2012年の政治イベントを控え、経済的成果と金正恩・後継体制の安定化に向け、強硬発言を行っている」と分析した。

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しかし、北朝鮮がこれまで「対話→挑発→対話」のパターンで行動をしており、再び挑発カードを持ち出す可能性は十分だ。南北軍事実務会談などが会談日程さえ決定出来ず決裂しており、武力示威を行うには十分と思われる。

キム・クァンジン国防長官も25日、国会の対政府質問で「様々な情況を総合分析した結果、今春は北朝鮮が挑発を行うかもしれない時期。3月のキーリゾルブ訓練前後に挑発の可能性がある」と話した。

1987〜2007年度まで20年間の南北関係の変化を実証的に分析したカン・スンギュ博士は、デイリーNKとの通話で「対話破綻後、米韓連合軍事演習に対して全面戦争対応を明らかにした現状況は、葛藤・協力の15段階中の11段階(脅迫)に到達した。北朝鮮の態度を見る時、挑発と局地戦を意味する12、13段階にまで発展する可能性を排除できない」と予想した。最終段階の15段階は全面戦争を意味する。

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「20年間、北朝鮮は葛藤・協力とのサークルを反復してきた。対話が決裂して2週間に過ぎないが、米韓軍事訓練を口実に緊張の造成を狙った挑発の可能性は、困難を経ている北朝鮮の対外的な条件上、充分にあり得る」と分析した。

匿名を要求したある対北朝鮮専門家も、キーリゾルブ期間中の挑発の可能性は低いとしながらも、「中東の民主化の風が中国にまで影響を及ぼしているだけに、体制結束のための制限的な挑発を排除することはできない」と指摘した。

北朝鮮・平安北道鉄山郡東倉里に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射試験場を完工、咸鏡北道吉州郡豊渓里での核実験用の坑道完工が迫っているなどの情報も、挑発の可能性が高まっていると判断される要素。

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反面、経済難の解消と後継体制の安定化に重点を置いている北朝鮮としては、国際的な孤立の脱皮が急務であり、これをより一層悪化させる武力挑発は行いにくいという分析も少なくない。

キム教授は「北朝鮮が挑発をすることになれば、現状で失う物がとても多い。経済協力と対外協力が必要な状況で、安定を崩す挑発は避けなければならない為、留保的であるだろう」と挑発の可能性は低いと主張した。

「南北関係の改善、最近は日本との関係改善の努力も行っている状況で、北朝鮮が直接的に無謀な対南挑発を行うにはかなり難しい。来年に後継体制が安着が目標であり、今年挑発を行えば、対内外的の圧迫が強まり中東の民主化の風に追い打ちをかけられる可能性があり、挑発の可能性は低い」と分析した。

米韓連合軍司令部関係者は、訓練開始初日午前に「現在、北朝鮮軍の特異動向は捉えられていないが、北朝鮮軍も緊張状態を維持していると観測される」と明らかにした。