人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

19日午後、東国大の講義室で北朝鮮市場の最新映像が上映された。前では若い男性が映像を指して「最近の北朝鮮では金をもっている人は韓国製品を買おうとする。昨年は韓国産の電気ポットの広告モデルだった韓国俳優チョン・ウォンジュ氏の人気が高かった」と説明した。

好奇心一杯の目で映像を見る人たちはチョン・ウォンジュ氏に対する話が出るとすぐに笑った。その後の討論では北朝鮮住民たちも私たちと特に違わない。市場が活性化されることで住民の意識も変化しないのだろうか?」という意見が交わされた。

講義室に集まった彼らは『北朝鮮人権のための南・北・海外僑胞青年団体ナウ(NAUH)』の会員たちだ。昨年4月に結成されたナウは『Now,Action,Unity for Human rights’』の略で韓国の大学生、会社員、脱北者の大学生、外国人など多様な人々で構成されている。

彼らは毎週土曜日に韓国、北朝鮮青年たちの北朝鮮人権実態理解と統一準備教育を目的に『南北青年が共にする統一学校』を行っている。6週目となったこの日の教育では最近の北朝鮮内で起きている『変化の波』を主題で講義がなされた。

ナウの代浮??ッ持っているチ・ソンz(30)氏と講義が終わった後に会った。現在、東国大会計学課に在学中の彼は去る2006年韓国に入国した脱北者でもある。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

慣れない韓国生活に適応できなかった彼は脱北者を助けるボランティアメンバーらの助けによって、学業の夢をかなえ、それ以後には自身も他人を助ける生活を送るつもりだと決心をするに至ったという。

「脱北する前は、家庭事情が厳しかったので、韓国社会では弱者と統一のために生きていくと考えた。しかし、韓国社会に対しては分からないことがとても多く、考えを実践に移すのは難しかった」と打ち明ける。しかし「助けてもらいながら北朝鮮で感じられなかった愛と平穏さを感じた。私が受けたものを社会に恩返しすべきだと考えるようになった」と明らかにした。

彼が本格的に北朝鮮人権活動を始めたきっかけは、ルームメートだったロバート・パク氏の北朝鮮入国だった。チ氏は「大学入試を準備のため英語の勉強サークルを作ったのだが、そこでロバート・パクとはじめた会った。当時、彼は北朝鮮に対して関心がなかったようだが、私をはじめとする脱北者の話を聞くうちに、次第と北朝鮮の現実に目を向けるようになった」という。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

「ロバート・パクは、1ヶ月後に北朝鮮のために『あることを必ずする』という言葉を残して米国に帰った。その時は、特別な意味があると思っていなかったが、その後また韓国へ戻って来て北朝鮮人権と関連した活動を始めた」という。脱北者とともに過ごしたいというロバート・パクの提案で二人は一緒に暮らし始めたという。

その後、6ヶ月間ロバート・パクと一緒に生活したチ氏はある日偶然TVを見て衝撃的なニュースを聞いた。ロバート・パクが金正日に北朝鮮の人権改善を要求するため豆満江(トゥマンガン)を渡って北朝鮮に入ったというのだ。彼は「ロバート・パクが北朝鮮へ入国する半月前から連絡がなく変だと思っていた。北朝鮮に入ったという知らせに頭が打たれたような衝撃を受けた」と話す。

「北朝鮮で25年間生きてきた私も家族に被害が及ぶかと思い、隠れて生きたが命をかけて北朝鮮へ入国したロバート・パクを見ると同じ青年として挑戦の精神を感じた」と当時の心境を明らかにする。その事件をきっかけに周りの友人と『ナウ』を結成してロバート・パク救出のためのキャンペーン活動を始めることになり、それ以後は北朝鮮問題全般で活動範囲を広めた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

チ氏は現在、韓国にいるるロバート・パクの健康が非常に悪いと伝えた。抑留期間に北朝鮮当局から、ひどい拷問を受けたせいだという。彼の健康が回復すれば、また一緒に北朝鮮人権活動をする予定と、友人の健康の回復を祈っている。

脱北者は北朝鮮の人権問題を直接経験した当事者だが、いまだに故郷に家族が残っていることから公に活動するには困難が多い。

一緒に韓国に入国した両親も残っている家族を心配して、チ氏が公に北朝鮮人権運動をすることについて反対したという。しかし彼は「私自身と北にいる家族には危険なことだが、これは私がしなければならないことだと思う。常に死ぬかもしれないとは思っているが、万が一、私が死んだとしても、きっと周辺の仲間が活動を続けると信じているから怖くはない」と断言する。

チ氏は最後に朝鮮半島の未来は青年の行動にかかっていると北朝鮮人権運動における青年の重要性を強調した。「万が一、統一したとしても北朝鮮住民を受け入れる準備をしなければならないと思う。まずは、南北青年間の疎通と和合が必要だろう」と話した。

今年には南北青年たちが同席する機会を多く作るという。「多様な分野で青年たちが活動できるように大学街などで北朝鮮人権実態を知らせるつもりだ。北朝鮮人権活動の指導者養成教育も進行する予定」と計画を明らかにした。