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国連安全保障理事会傘下の対北制裁委員会専門家パネルが、安保理に提出した北朝鮮のウラン濃縮プログラム(UEP)報告書の採択が失敗に終わった。

安保理は23日(現地時間)、ニューヨークで2時間余りの非公開全体会議を開き、北朝鮮のウラン濃縮の深刻性と追加的な対北朝鮮制裁の必要性を提起した対北制裁委専門家パネルの報告書の採択可否を議論した。しかし、拒否権を持った常任理事国の中国の反対によって、公開および採択されなかったと国連関係者たちが伝えた。

安保理の5ヶ国の常任理事国と日韓(P5+2)の専門家が参加する専門家パネルは、昨年に北朝鮮を訪問、ウラン濃縮に使われる2千台の遠心分離機を直接見たヘッカー博士との対談結果などを土台に報告書を作成し、先月27日に安保理の対北制裁委に提出した。

報告書は、北朝鮮がヘッカー博士に公開した濃縮施設の他に、ウラン濃縮が可能な多数の秘密施設を数年前から開発してきた可能性と、北朝鮮が経済的な理由でこれを外国に販売する可能性などを強力に警告しながら、北朝鮮のウラン濃縮プログラムと軽水炉開発計画が国連制裁決議の違反であることを強調している。

この日、安保理会議で米国など西側陣営は、ヘッカー博士が目撃した事実に基づいた報告書の採択および公開は、対北朝鮮制裁委の活動の透明性のためにも必要だという点を強調したと伝えられた。

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また、北朝鮮のこの様な活動は、イランとの公平性を考慮すると、国連の追加制裁の対象になって当然だという立場を強力に述べた伝えられた。

しかし、中国はウラン濃縮施設は北朝鮮が主張する内容に信ぴょう性がないとし、この問題は安保理では無く、6者会談で議論しなければならないと強く反対したと、国連関係者が伝えた。

国連関係者は「中国が対北朝鮮制裁委会議および安保理全体会議で、報告書の採択に強力に反対することは、既に予想されていた。ただし、対北制裁委および安保理での議論の過程で、北朝鮮が国連決議を違反して核プログラムを推進している実態と、中国の理不尽な北朝鮮庇護に対して、多くの安保理理事国の間で共感が形成されたことは肯定的な発展」と話した。