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北朝鮮当局が、金正日の指示で内部治安業務を担当する『人民保安部』の傘下にデモを鎮圧する「機動打撃隊」を組織し、内部騒乱に対する対応に出たことが確認された。

23日、咸鏡北道の内部消息筋は「今月初め、将軍様(金正日氏)の直接指示により各地域の人民保安局ごとに100人規模の『デモ鎮圧機動打撃隊』が組織され、デモの可能性を探索している。機動隊は市場のような人々の往来が多い場所を集中的に巡回査察。疑わしい人間がいれば検問を行っている」と話した。

金正日は今回の指示で「国際社会で広がる事態に対して高い警戒心を持って、どんな事態にも即時に対処できるよう万全の体制を整えなければならない。国の全地域で悪い現象が現れれば、対象、地域に関わらず、相応の時期に無慈悲に掃討しなければならない」と強調しているという。

過去、同じ旧社会主義圏の没落当時、『思想教育の強化』で内部団結を試みた北朝鮮が内部の『騒乱』に対して公式的な対応に出ることは異例なことだ。中東発の民主化の風に対して北朝鮮当局が相当緊張しているという観測もある。

北朝鮮の治安機関「人民保安部(警察庁)」の下に各地域別に人民保安局(道)-人民保安で(市/軍/区域)-人民保安所(党)などに偏在している。今回の機動隊創設は、今のところは人民保安局までに限定されている。北朝鮮当局は核心都市住民たちの動向把握に注力しながら事態推移を見守る狙いのようだ。万が一の妨害を準備している潜在的反体制勢力への『事前警告性措置』という分析もある。

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咸鏡北道人民保安局の場合、管内に優秀な保安員(警察)を特別選抜して機動隊に編成した。ここに保安員養成機関の『咸鏡北道人民保安局政治大学』(2年制)の卒業濫?カ学生たちも一部選抜されたという。政治大学学生たちの場合、仮に実務経験がなくても、わいろや人脈に影響されない『原則にそって処理ができる』北朝鮮当局の期待値が反映されたようだ。

しかし、いまだに北朝鮮内部では特異な変化はないことから機動隊は特別な成果を出せずにいると消息筋は伝えた。

彼は「人々はどこで聞いたのか、エジプトとリビアの暴動の知らせを互いにやり取りしている。口を用心、行動に用心しているので、機動打撃隊は特別な実績を上げていない」と説明。それと共に「機動隊人員の一部は麻薬取り引きのような通常の非社会主義行為に対する捜査に動員されることもある」と付け加えた。

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北朝鮮内部では機動隊の発足が、むしろ中東の状況に対する住民たちの関心を持たせる逆効果を出す可能性があるとの指摘もある。

消息筋は「北朝鮮では『デモ』『鎮圧』『機動隊』のような言葉が非常に特別に認識されている。国家的にあまりにも多くの検閲機関があるので、初めは特に神経を遣わなかった人々も機動打撃隊の活動目的が『デモの鎮圧』だと知り、びっくりする場合が多かった」と説明した。

一部の住民たちは「国家的にデモという話を使うぐらいだから、外国のデモ状況は普通じゃないようだ」としてさらに高い関心を見せる可能性もある。