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北朝鮮外交、中でも対米交渉を担う女性といえば、崔善姫(チェ・ソニ)氏と金聖恵(キム・ソンヘ)氏だろう。その二人の運命は、会談後に大きく分かれた。

崔氏は、ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談が物別れに終わった後の3月に開かれた最高人民会議で国務委員に選ばれた。また、外務次官から第1外務次官へと昇進した。金正恩氏の代弁人とも呼ばれるなど、最高指導者の厚い信頼を勝ち取っている。

もうひとりの女性、統一戦線部統一策略室長だった金聖恵氏には悲惨な運命が待ち構えていたようだ。

脱北者で韓国紙・東亜日報の記者であるチュ・ソンハ氏は30日、自らのYoutubeチャンネルで、北朝鮮国内の情報提供者からの情報として、金聖恵氏が政治犯収容所に送られたと報じた。韓国紙・朝鮮日報も31日、同様の情報を伝えている。

金氏はハノイから帰国した直後に取り調べを受け、今月初めに政治犯収容所に送られたとのことだ。

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どこの収容所に送られたのか、一生釈放が許されない完全統制区域なのか、釈放が認められることもある革命化区域かなど、詳細は明らかにされていない。

また、今年1月にホワイトハウスで、金英哲・朝鮮労働党副委員長らと共にトランプ大統領と会っている朝鮮アジア太平洋平和委員会のパク・チョル副委員長も、家族とともに地方に追放されたとチュ記者は伝えた。

さらにチュ記者は、昨年9月の南北首脳会談に韓国の文在寅大統領とともに北朝鮮を訪問した韓国企業のトップに、食事中に「冷麺がのどを通るのか」と発言したとして議論を巻き起こした北朝鮮の対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)委員長や、金赫哲(キム・ヒョクチョル)国務委員会対米特別代表も、公の場から姿を消したことを挙げて、取り調べを受け、処罰される可能性があると指摘した。

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 (参考記事:「死刑囚は体が半分なくなった」北朝鮮、公開処刑の生々しい実態

韓国の朝鮮日報は先月、対米交渉を担っていた人物のうち、金赫哲氏、金聖恵氏、そして首脳会談で金正恩氏の通訳を務めたシン・ヘヨン通訳官の3人が、米国側の意向を正確に把握できなかったこと、通訳に間違いがあったことを咎められ問責されたと報道。

今月31日には、金赫哲氏は銃殺され、金聖恵氏とシン・ヘヨン通訳官は政治犯収容所に送られたと伝えた。

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一方、韓国統一省はこれらの情報について、「確認できない」とコメントしている。