今回の事故では労働者2人が死亡、3人が重傷を負った。労働者は証明の点る坑道から外に出てきたばかりで、暗闇に目が慣れておらず、逆走してきたダンプトラックに気づかなかったものと思われる。
3人の容態は深刻で、大学病院での緊急手術が必要な状態だ。この地域で大学病院と言えば、外科手術で定評のある咸興(ハムン)医学大学病院だが、鉱山近辺は道路事情が悪い上に、260キロも離れており、容態の悪い患者が移動中の揺れに耐えられない可能性がある。
残された選択肢はヘリによる搬送だが、事故から2日経ってもヘリがやって来る気配はなかったという。
企業所は「作業を終えた後の事故なので、組織としては特に何もできない」(情報筋)という態度を取っている。つまり、責任逃れに汲々としているということだ。それに対して家族は怒りの声をあげている。