北朝鮮が年明けから提案している「無条件での南北対話」は、南北関係の破綻の責任を韓国政府に転換し、追加挑発を敢行するための「名分作り」との主張が18日、提起された。
この日、社団法人コリア政策研究員が主催した「北朝鮮の対話攻勢と南北関係の改善法案」という題のコリア政策研究員学術会議で、治安政策研究所のユ・ドンニョル選任研究官は「北朝鮮の言う強盛大国の完成は、朝鮮半島を赤化統一することで、北朝鮮は今後、対南戦略と統一戦線戦術をより一層強めるだろう」と主張した。
同研究官は、北朝鮮の武力挑発の可能性が高いと展望、武力挑発の類型を4段階(低・中・高・超高)に分類し、特に、中強・高強度の武力挑発の可能性が最も高いと主張した。
これらの武力挑発の類型を▲NLL海上での先制攻撃、▲長距離ミサイル試験、▲3次核実験および核戦争の威嚇、▲軍事境界線の最前方警戒所の奇襲占攻撃、▲西海5島嶼に対する海岸砲・ミサイル攻撃、奇襲占領攻撃、▲後方へのテロ(生化学、国家基盤施設へのテロ)等に分析し、「北朝鮮は韓国政府に非妥協的な軍事冒険主義路線をより強力に駆使するだろう」と見通した。
「北朝鮮の持続的な対話提案は、国内外に南北関係の破綻は韓国政府にあると主張し、新たな対南挑発を起こす軍事冒険主義路線を展開する為の伏線」と評価した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、北朝鮮が韓国に親北指向の政権を作りだす為に、2012年の総選挙と大統領選挙に影響力を行使しようとするだろうと主張した。
「北朝鮮当局は、韓国の総選挙と大統領選挙の選挙権を持った240万人の在外同胞を『親北化』する為に大々的な工作を行うだろう。金大中は35万票、盧武鉉は50万票差で勝っており、240万票は大統領選挙に相当な影響力を及ぼす。北朝鮮が海外に『韓国革命第3路線』を構築しようとする動きに注目しなければならない」と提言した。
「北朝鮮は親北左派勢力を革命の補佐勢力として、韓国社会の各界各層に同調および保護勢力を構築する統一戦線戦術を駆使している。国内の親北左派勢力は革命の源泉だ。北朝鮮は対話攻勢と共に、野党や指導層を対象に影響力を行使し、韓国政府を圧迫するだろう」と分析した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、北朝鮮の挑発の可能性に対する対策と関連し、「国家保安法の改正、サイバー保安法の改正など、安保法制の制定および改正が必要とされる。安保事件に対する無理解・無知によって、北朝鮮と関連した安保を脅かす勢力や関連者の拘束令状を続けて棄却、無罪宣告を行う司法の判断に、国家アイデンティティーの次元で対策を講じなければならない」と述べた。