北朝鮮の金正日の70回目の誕生日の16日、三代世襲批判と北朝鮮住民たちの劣悪な人権状況が書かれた対北朝鮮ビラが風に乗って北朝鮮へ向かった。

ハンナラ党所属国会議員9人と北朝鮮民主化ネットワークなど7つの対北朝鮮人権団体この日の午後3時に京畿道パジュ市臨津閣で行われた『統一の風船』行事で総23個の風船にビラ10万枚を入れて飛ばした。

議員らは声明で「金正日から金正恩への後継体制の確立は北朝鮮の同胞に暴圧行為を続けるという意志を明確にしたことだ。普遍的で妥当な人類の価値に正面から背く反歴史的な悲劇だ」と主張した。

さらに「北朝鮮同胞がさらされている深刻な人権蹂躙の前での沈黙は、極悪な反人倫的な犯罪に対する積極的な同調行為以外の何者でもない。大韓民国国会議員と社会団体の名前で金氏政権の欺瞞を話し、自由世界の希望を伝えるメッセージをこの風船に入れて北へ送ろうと思う」と趣旨を説明した。

シン・ジホ議員は「凍りついた北朝鮮の土地は金氏王朝が60年間も統治している。これは恥ずかしいことだ。国会議員が立ち上がって北朝鮮の同胞に北朝鮮の本質を知らせなければならない」と話した。

同時に「『対北朝鮮風船』行事を、より広範に国民的に広め、金正日政権を終息させるため、大きな役割を果たすべきだ。今後も持続的に対北朝鮮ビラを送る」と付け加えた。

ユ・セヒ北朝鮮民主化ネットワーク理事長は「国会議員が北朝鮮人権のために闘争する団体と共にするのは非常に意味のあることだ。今後、市民社会と国会が北朝鮮の人権と民主化のために共に仕事をする第一歩」と話した。

ユ理事長は「今回の行事がきっかけに金正日独裁世襲と政権が終末する基礎が出来ることを確信する」と強調した。

この日飛ばした風船の中には、位置を確認できるGPSが入っている。主催側によるとGPS確認結果3時50分休戦ラインを移ったという。