人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

2月14日は「バレンタインデー」だ。街では手を握る恋人たちを見ることが出来る。映画館、食堂、酒場は若い恋人たちで賑わい、チョコレートなど様々なプレゼントで愛を告白する。いつのまにかバレンタインデーは愛を告白する世界的な記念日になった。

最近では、社会主義国家の中国とロシアでもバレンタインデーは広く広まり、若者のイベントとして定着した。

では、北朝鮮にもバレンタインデーがあるのだろうか?結論から言えば、北朝鮮全域に広がるほどバレンタインデーは知られていない。

ただ、韓流ドラマを通じてバレンタインデーの存在を知った少数の若者がいるぐらいだ。しかし、チョコレートなどのプレゼントをする文化はないという。

仮に、北朝鮮の若者がバレンタインデーを知っていたとしても「愛の告白」は難しい。それには理由がある。2月14日、バレンタインデーの二日後の2月16日は金正日の誕生日であり、その準備のため「愛の告白」どころではない。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

金正日の誕生日は、北朝鮮で最も大切な名節だ。北朝鮮では、金正日の誕生日を控えて、各種行事がありチョコレートを準備して愛を告白するほどの余裕がないという。

男女の恋愛は南でも北でも同じだ。しかし、北朝鮮は閉鎖されている社会のため、自由な恋愛活動は多少制限される。

北朝鮮の学校と軍隊などでは公式に恋愛が禁止されており、自由に恋愛はできない。恋愛の事実が発覚すれば、その内容によっては退学もありうる。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

平壌出身のある脱北者は「70〜80年代に、男女の恋愛において、多くの統制がされた。一緒に歩くことが出来ないだけではなく、男女が一緒に話している場面を見られただけで、冷やかされることもあった。学校に通う学生(大学を含む)の場合、恋愛が発覚すれば思想闘争(総括)や、ひどい場合は退学などもあった」と話した。

しかし、恋愛を統制するのは難しい。若い男女は「付き合っている事」を隠して、誰もいない場所で、こっそりと恋愛をする。 あまり人目に付かない、公園や川辺、そして夜の道などが主なデート コースだ。

北朝鮮では結婚にも制約がある。法的に決まっていないが、あまり早く嫁いではいけないという。女性の場合、25才前に結婚するなという金正日の方針が降りたこともあったという。その理由として、若いから仕事をしなければならないということだ。こういう社会的な風潮は90年代まで続いていたことが分かった。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

しかし、1990年代に入ってからは、このような統制が多少弱まり、人々の意識も多様になったことから路上や公園でデートを楽しむ恋人たちがたくさん増えたことが分かった。

北朝鮮の恋人たちのデートコースは、映画館、ボーリング場、遊園地などだ。特に1994年に開園した『平壌文殊遊戯場(遊園地)』は、若い恋人たちの人気のデートコースだと知られている。『文殊遊戯場』には10種類の乗り物と映画館、ビリヤードにプールまで備わっている。

2000年代に入ると、北朝鮮の民衆は中国を通じた様々な外国文化に接するようになり、特に韓流の影響でより自然なデートを楽しむようになった。もちろん、まだ公に愛情行為やスキンシップはしないが、お互いの愛情表現は大胆になっているという。

流行に敏感な若者たちは、愛する恋人のために、ギターを鳴らして「韓国の歌」を歌ったり、「韓国映画」や「ドラマ」をこっそりと隠れて見る。

しかし、社会全般的には飢えを凌ぐことが難しい状況で、結婚と恋愛に対する関心は減少している。その反面、生計型の売春が増加して中国へ脱北する女性たちが増えた。

ある脱北者は「かつて私の年齢で結婚していなければ、バカ者(※原文ママ)扱いされた。最近の北朝鮮女性は結婚と恋愛に対する関心が大幅に減り、一人で生きるという女性もいる」と話した。

彼は「男性の場合、封建的だけというのではなく、経済的に無能力なため、家庭の生計の大部分を女性が負担しなければならない。結婚よりは一人で暮らすという女性たちが増えている」と話した。