北朝鮮の金正恩体制の打倒を掲げる団体「自由朝鮮(チャユチョソン)」は21日、ウェブサイトで金日成主席と金正恩総書記の肖像画を破壊する映像を公開した。
(参考記事:反金正恩体制の臨時政府を名乗り発表「自由朝鮮のための宣言文」全文)映像は、「祖国の地で…」との字幕に続き、モザイクをかけられた人物が、壁に掲げられた2人の肖像画を外し、床に叩きつける場面を収めたもの。続いて「金日成、金正日、金正恩の神格化を打倒する」「祖国のために我々は立ち上がる。自由朝鮮、万歳!万歳!万歳!」との字幕も流れた。
北朝鮮国内からは過去にも、最高指導者の肖像画を汚したり、燃やしたりする映像が流出したことがある。同国では、最高指導者の権威を傷つける行為は重罪とみなされ、場合によっては政治犯収容所に送られる。
自由朝鮮は今月1日、体制打倒のための「臨時政府」発足を宣言。また、2月にスペインの北朝鮮大使館が襲撃された事件との関与も取りざたされている。同事件を巡っては、スペイン氏が容疑者と米中央情報局(CIA)とのつながりを指摘している。