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韓国内の北朝鮮専門家が、今年の北朝鮮の人権状況が昨年より一層悪化すると予想した。

7日、ソウル中区「愛の実会館」で北朝鮮民主化委員会(ホン・スンギョン委員長)主催により「2011年変化する北朝鮮人権の展望と代案」というテーマのセミナーが開催された。セミナーで専門家達は慢性的な経済難にともなう住民不満と三代世襲の安定化させようとする北朝鮮当局の統制は、一層強化されるだろうと見通した。

イ・ヨンファン北朝鮮人権市民連合調査研究チーム長は「北朝鮮当局が北朝鮮内部の不満を払拭させるため、住民を統制するなど人権状況が悪化する可能性が高い」と話す。

イ・チーム長は続けて「北朝鮮住民の不満の根本原因は三代世襲よりは食糧難だ。食糧難による不満が権力の頂点に向かうと判断すれば、中央党検閲事業と幹部らに対する革命化(粛清)は加速化され、犠牲の羊を探すだろう」と予想した。

それと共に「弾圧の対象が一般住民でも官僚でも全般的な人権状況は悪化する可能性が大きい。北朝鮮当局が民心の安定のため一時しのぎで市場統制を緩和するかもしれないが、その効果は小さいだろう」と付け加えた。

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朴仁鎬(パク・インホ)デイリーNK編集局長も「慢性的な経済難と戦争威嚇で住民の不満が高まっている状況で、統制が強化される可能性が高い。経済成長で支持基盤を確保しにくい北朝鮮の現実を考慮すれば、金正日が出来る事は国家安全保衛部をはじめとする暴力機高竦ュ治犯収容所を利用した恐怖政治しかない」と強調した。

特に「後継作業の完成に向けて、後継者として不充分な金正恩の正統性を補完する名目で内部の取り締まりが強化されるかもしれない。住民に対する統制と内部の取り締まりから人権状況は、今まで以上に悪化するだろう」と見る。

一方、脱北者の大学生、チェ・ヨンイル氏は「最近エジプトの反体制デモを見ながら『人権』という単語自体を知らずに生きる北朝鮮住民の人生を思うとエジプトの民衆がうらやましい」として北朝鮮民主化の必要性を強調する。

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チェ氏は「今の北朝鮮体制では人権問題を提起するような、反体制を訴える人や反政府グループが存在するのは難しい。外部から北朝鮮住民を啓蒙することが人権改善と北朝鮮民主化のための最善の方法だ」と話した。