人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

南北首脳会談を控えた北朝鮮では、平壌と一部の大都市を除き、物静かな雰囲気が漂っている。こうした雰囲気は、北朝鮮政府が首脳会談の日時を具体的に公開していないことにも原因があると思われる。

平壌では都市美化事業や住民動員事業に熱をあげている。人民班、役場、工場の企業所ごとに歓迎のための動員やアリラン観覧者の組職に慌ただしい。

だが現在、平壌と一部の大都市を除いた地方では、首脳会談の行事はおろか、盧武鉉大統領がいつ来るのかも知らない住民が大半だという。

2000年に金大中大統領が初めて訪朝した時とは随分異なる。一部では、2002年の小泉元総理の訪朝時よりも関心が低いと言われている。

第1回首脳会談当時、北朝鮮の住民の間では、分断後初めて韓国の大統領が訪問するということで、関心が非常に高かった。脱北者たちは”当時は、今すぐにでも統一するかのような雰囲気だった”と振り返る。北朝鮮政府も、”将軍様の外交的勝利”と宣伝した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

咸鏡道の国境地帯の都市に来ている、咸南出身のイ・ホンチョル(仮名・運転手)氏は1日の通話で、“私も茂山に来て、明日首脳会談が開かれるということを知った。前に新聞で日付けを見たが、いつに延期されたかは知らなかった” と答えた。

“現在、新聞や放送で伝えていないか” という質問に、“(政府は)全くそうした事実を知らせていない”と言った。

平壌市と国境一帯に移動する証明書が発給されていないようだがと聞くと、“そうだ… 首脳会談と関係があるとは思わなかった。時々事故が起きても、そのようなことがあるため、あまり神経を使わなかった。やはり、何か少し違うようだ”と語った。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

新義州に来た、平安北道パクチョン郡出身のキム・チョルジュン(仮名)氏も同じように答えた。きむ氏は前日に、韓国に住んでいる家族と通話をして、“(韓国大統領が)いつ来るという話を聞くには聞いたが…。私たちの地元の人はほとんど知らない。知っても関心を持つ人はいない”と語ったという。

国境地帯の住民も事情は同じだ。

咸鏡道会寧市に住むキム某氏は、“人民班の会議で首脳会談について、特別に警備を強化しなさいという話を聞いた。今日は待避訓練まで大々的に行った。 急に動員が増え、警戒が厳しくなったので、首脳会談が近づいているということを直感した”と語った。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

咸鏡道会寧市の国境警備隊員も、“首脳会談についてとても気になる。中国のテレビを見て全部分かっている。だが、上で軍官(将校)たちがいつ行い、どんな話を交わすのかは話してくれなかった”と伝えた。

北朝鮮の労働新聞を始めとする宣伝媒体も、8月8日に韓国と同時に第2回南北会談について報道した後、関連事項についての報道をかなり控えている状態だ。南側でも国民が会談に無関心な反応を見せるという話もあり、南北朝鮮両方であまり関心を持たれない首脳会談になるのではないかという指摘も出ている。