2月はどの季節かと尋ねると、大部分の人々は冬と答えるだろう。しかし、北朝鮮は春と主張する。21世紀の偉大な太陽と自任する金正日の誕生日が2月にあるからだ。

金正日の誕生によって朝鮮はもちろん、全世界に春が訪れたと宣伝するためだ。北朝鮮は金正日が生まれた2月16日を民族最大の慶事と指定している。誕生を慶祝する数多くの行事と宣伝活動をありとあらゆる手段で行う。

錦繻山記念宮殿への参拝に選ばれなければ、安堵のため息をつくことも

16日には老若男女を問わず万寿台にある金日成銅像を訪ね、組織、家族別に花篭と花束を持って無条件で参拝しなければならない。団体で行く場合に個人的なの事情で抜けると、政治的な圧力から身辺の威嚇まで覚悟しなければならない。恐れ多くて誰が偉大な太陽を敬って迎える事業をサボるというのか。想像もできないことだ。

万寿台の金日成の銅像の参拝は、夜明けに起きるのが苦しいだけ大変ではない。黙黙とついて行き待機し、金日成の銅像の前で頭を下げて挨拶すれば終わるからだ。だが、錦繻山記念宮殿に安置された金日成の死体を参拝する「光栄でない光栄」を享受する際には、それこそ死ぬ思いだ。明け方から列をつくって順序を待たなければならず、朝も昼も飢えなければならない。待ちくたびれた午後には、強制的に捜索隊の全身検査を受けなければならない。忠誠心を捧げる為に苦労しているのに、なせこの様な侮辱を受けなければならないかという考えが自然と発生する。

この様な過程を経た後に、金日成の石膏像がある1階の広いホールに入ることになる。荘重な音楽に合わせて石膏像に向かって挨拶をした後に、2階に上がり金日成の死体を見る頃には、へとへとになる。あまりにも苦労をする為、錦繻山記念宮殿の初級党の参拝者の発浮?ｷる時には、全員が緊張する。発浮ｪ終われば、阜?ｫには自分の名前が呼ばれず惜しむ撫??ｂｩべているが、内心は喜びに溢れこれを分かち合った同僚の姿が走馬灯の様に思い出される。

しかし、この苦労も金正日花の管理を行い、金正日花祝典に参加しなければならない人々には比べ物にならない。12月に花の種を植え、2月16日に合わせて花を咲かせなければならない為、その苦労は言葉で筆舌に尽くしがたい。労働新聞やテレビで彼らを取り上げ、彼らの努力を賞賛する程だ。

労働新聞では、真冬の厳しい寒さの中でも金正日花を咲かせる為に、昼夜を通して精を尽くしたという話が、定期的に掲載されると言われる程だ。朝鮮金正日花連盟という珍しい名前の組織もあり、ここでは金正日花の飼育講習も行っている。また、金正日花の全国科学研究討論会を開き討論も行い、また、金正日花の論文で博士称号を受けた人々も大勢いる。

金正日花の栽培事業は忠誠心の最高の浮