韓国紙・中央日報(日本語版)は13日付で、韓国と北朝鮮が共同で開催する予定だった日本からの独立運動100周年行事が「事実上難しくなった」と伝えた。
韓国と北朝鮮は昨年9月の首脳会談で、日本による植民地時代に起きた独立運動「3.1運動」から100年となる3月1日に合わせ、共同行事を開催することで合意していた。だが、青瓦台(韓国大統領府)の高位関係者は同紙に対し、「27~28日に決まったベトナム米朝首脳会談の日程を考慮すると、今月中に大規模な共同行事を準備して協議するには現実的困難がある」と明らかにした。
(参考記事:「韓国が下心さらけ出した」北朝鮮が猛批判する理由)共同行事の開催は韓国の文在寅大統領が提案し、金正恩党委員長がこれに応じる形で合意に至ったという。
一方、同紙によると、一部では「単なる日程の問題というよりは三一節(3.1運動)に対する南北の認識の違いのせい」との分析も出ているという。北朝鮮は、独立運動で最も重要だったのは3.1運動ではなく、金日成主席の抗日武装闘争だったと評価しているためだ。
実際、韓国政府は1月、共同行事の案を北朝鮮に示したものの、北側は「黙殺無返答で一貫している」と同紙は伝えている。