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金正日が23日、北朝鮮の移動通信事業者のエジプトのオラスコム社のサウォリス会長と会った。今年に入って外部に姿を浮?ウなかった張成沢(チャン・ソンテク)党行政府長も同席した。

統一部によれば、対北経済協力を行なってきた現代グループ会長団一行以外に、金正日が外国の企業家に面会した事実が外部に公開されたのは、今回が初めてだ。専門家らは、金正日が外国企業の投資に格別の関心を持っているという点をアピールする意図があると見ている。

金正日としては、海外からの投資誘致は統治資金の確保である。張成沢が同席したのには少なくない意味がある。海外投資による金正日の統治資金管理に、張成沢が深く関与している事がわかる。

張は昨年7月に作られた外資誘致専門担当窓口の「合弁投資員会」を総括し、中国からの投資契約を集中的に管理していると知られている。 また、首都建設部長として、平壌10万戸住居建設の責任を負っている。

情報当局が把握した内容では、中国に進出した北朝鮮の貿易機関の相当数が張成沢派に変えられたという。既存の業者も保身の為に張成沢と手を握る為に必死だという。北朝鮮の金脈を張が一手にしたかの雰囲気だ。

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また、昨年には国防委員会副委員長に昇進した。軍部の人脈が脆弱だったが、影響力拡大のための基盤が出来た。党行政府長であり、体制維持の手足の役割をする国家保衛部と人民保安省、検察に対する党の指示を担当している。

北朝鮮で金日成や金正日以外にこのような強大な地位を享受した幹部はいない。金正日は誰にも権力を分け与えないスタイルだったが、脳卒中で倒れた後、体制を管理した張成沢に対しては比類のない信頼を持っている。

このような状況だけを見るなら、張成沢は北朝鮮でナンバー3であるといえる。しかし、現在の様な3分権が金正日が死ぬまで続くかは未知数だ。権力自体を分ける事が出来ない点を金正日は知っており、張成沢をこのまま置いておくかは分からない。張成沢はこの時、危機を迎えるだろう。

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金正恩への権力の委譲が完結しない段階で金正日が突然に死亡する場合には、張成沢の変数はより一層大きくなる。金正恩−張成沢の共同権力が考えられる。

金正恩は金正日がいない場合、頼るのは張成沢以外にはおらず、権力は安定するが権力の座に対する不安感は募っていくだろう。この過程で二人の間で協力と牽制は自然的に起きうる。金正恩は時間が過ぎる程、自信への権力の集中の必要性を感じるだろう。

金正恩が権力を手中に納めていない段階で、張成沢の存在を負担に感じる時、権力は揺れ動く可能性がある。張成沢が金正恩に積極的に協力する姿を見せたとしても、金正恩は苦しむだろう。この過程で両者の死活をかけた権力闘争が発生する事も予想される。北朝鮮が金氏王朝から張氏権力体制に変化する可能性もあるかもしれない。

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張成沢は礼儀正しいながらも、私利の分別がはやく冷静な性格の所有者と言われている。黄長ヨプ・元労働党書記は「6軍団反乱事件の主謀者を処刑する際も、軍団政治委員などの核心的な主導者には彼が直接拳銃を引いた。緻密で冷徹な性格を持っている」と話した。

北朝鮮の体制は、権力の利害関係を越えて既に没落に向かっている。張成沢がいつまで金正恩を担いでいるだろうか。または、決断を下し先手を取るだろうか。金正恩と共に没落を選ぶか金氏一族を追い出し改革開放に向かうのかは、見守る必要がある。