そのため、われわれはすでに、これ以上核兵器の製造、実験、使用、拡散などをしないということを内外に宣布し、さまざまな実践的措置を講じてきました。

われわれの主動的かつ先制的な努力に、アメリカが信頼性のある措置を講じ、相応の実際の行動によって応えるならば、両国の関係は、より確実かつ画期的な措置を講じていく過程を通じて、すばらしく、かつ速いテンポで前進するでしょう。

われわれは朝米両国間のいまわしい過去史をひきつづき固執し抱えていく意思はなく、一日も早く過去にけりをつけ、両国人民の志向と時代の発展の要求に即して新しい関係樹立に向けて進む用意があります。

昨年、急速に進展した北南関係の現実が示しているように、いったん決心すれば不可能なことはなく、対話の相手方が互いのこりかたまった主張からおおように脱して相互に認め合い、尊重し合う原則に基づいて公正な提案を行い、正しい協商姿勢と問題解決の意志を持って臨むならば、必ずや双方に有益な終着点に行き着くことでしょう。

私は、アメリカとの関係においても今年、北南関係が大転換を迎えたように、双方の努力によって今後、必ずよい結果がもたらされると信じたいと思っています。

私は、去る6月、アメリカ大統領に会って有益な会談を行って、建設的な意見を交換し、双方が抱いている憂慮と絡み合った問題解決の早い方途について認識を同じくしたと思っています。

私は、今後もいつでもまたアメリカ大統領と対座する準備ができており、必ず国際社会が歓迎する結果をもたらすために努力するでしょう。

ただし、アメリカが世界の面前で交わした自分の約束を守らず、朝鮮人民の忍耐力を見誤り、何かを一方的に強要しようとして、依然として共和国に対する制裁と圧迫を続けるならば、われわれとしてもやむをえず国の自主権と国家の最高利益を守り、朝鮮半島の平和と安定を実現するための新しい道を模索せざるを得なくなるかも知れません。

朝鮮半島と地域の情勢安定は決してたやすくもたらされたのではなく、真に平和を願う国であるなら、現在の局面を大事にすべき共同の責任を負っています。周辺諸国と国際社会は、朝鮮半島の肯定的な情勢発展を促進しようとするわれわれの誠意ある立場と努力を支持し、平和を破壊し、正義に逆行するあらゆる行為と挑戦に反対してたたかわなければなりません。

わが党と共和国政府は、自主、平和、親善の理念に基づき社会主義諸国との団結と協力をひきつづき強め、われわれに友好的に対するすべての国との関係を発展させていくでしょう。

同志のみなさん!