北朝鮮の内閣などの機関紙・民主朝鮮は27日、国連総会本会議で採択された北朝鮮の人権侵害に対する非難決議は「米国と追随勢力による謀略」だとする論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。
17日に採択された決議は、政治犯収容所の閉鎖と全ての政治犯の釈放を要求。北朝鮮の人権に関する国連調査委員会が指摘した拷問や非人道的な待遇、強姦(ごうかん)、公開処刑、強制労働など各種の人権侵害行為を取り上げ、深刻な憂慮を表明する内容。
(参考記事:手錠をはめた女性の口にボロ布を詰め…金正恩「拷問部隊」の鬼畜行為)論評は、「米国とその追随勢力がありもしない『人権問題』を云々して朝鮮に言い掛かりをつける目的は朝鮮に対する制裁・圧迫の度合いをより強めようとするところにある」と主張。
続けて国連に対しても、「世界の平和と安全、万民の人権増進に資すべき自分の使命と本分を投げ捨て、米国の強権と専横の道具になって真の人民の国を中傷、冒とくするのはこの惑星の悲劇、人類の恥だ」と非難の矛先を向けた。