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金正恩の公式登場後、初めて迎える彼の誕生日(1月8日)を明日に控えた7日午前、北朝鮮内部では特別な動向を見せていない。

北朝鮮は、ひとまず今年の金正恩の誕生日を「公式休日」と指定することを留保したようだ。デイリーNKが昨年末に入手した2011年の北朝鮮カレンダーでも1月8日は休日にはなっていない。

昨年の場合、北朝鮮は金正恩の誕生日を特別休息日と指定し、各級企業所の労働者と協同農場農場園を全部休ませた。労働党内部ではこの日を「民族の名節」と言及し、党員が参加する内部行事を行ったという情報が一歩遅れて伝えられた。

咸鏡北道内部の消息筋は7日午前、「明日が青年大将同志(金正恩氏)の誕生日だということは、すべての人々が知っている。しかし、まだ特別な指針はない。住民に特別供給が配られたり、組織的に記念行事を開くこともないものと見られる」と話した。

この消息筋は「昨年には特別休息もあったが、今年は土曜日と重なったからなのか、休息日宣言もなかった。幹部や国民や新年共同社説の暗記と『腐植土(堆肥)集め』に動員されるなど、例年と同じようだ」と付け加えた。

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このように、北朝鮮が金正恩の誕生日を静かに過ごそうとしている事に関して、内部消息筋は「後継者の公式宣言がない状況で青年大将の誕生日を名節に指定するのは道理に合わない」という分析を出す。

両江道消息筋は「青年大将同志は昨年初めて、人民らに姿を見せられただけだ。これから最高指導者の席に着くのは明らかな事実だが、党次元で後継者として公式的に確定されてから、誕生日を名節に指定するだろう」と話す。

金正日は1980年第6次党大会で金日成の後継者として公式確定したが、北朝鮮は1982年の彼の40才の誕生日(2月16日)を『親愛する指導者同志の誕生日』として公式休日として確定した。1994年、金日成の死亡以後は、金正日が北朝鮮のすべての権力を公式に掌握して、2月16日を3日連休に拡大した。

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現在の北朝鮮の内部状況は、金正恩の誕生日を祝う雰囲気が全くないとの指摘もある。

新義州の消息筋は「2009年11月末の貨幣交換措置以降、物価が上昇し国民の生活が苦しい状況で、国家的に青年大将の誕生日を祝うなんて話にならないだろう。国家的な誕生行事をするなら、国民にとうもろこし半キロ(500g)でも与えるべきだが、今、国にそんなお金もないだろう」と話した。


1月7日の新義州チェハ市場では米が1,300ウォン(キロ)、とうもろこしが650ウォン(キロ)で取り引きされるなど、相変らず高い価格を維持している。

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また、北朝鮮当局が新年共同社説と労働新聞などの公式メディアを通じて「軽工業主攻戦線」、「人民生活向上」を主張し、一般住民の「新年共同社説死守決起会」などを組織している状況で、金正恩の誕生日を祝う雰囲気が内部結束につながらないという判断があったのではという分析もある。

新義州の消息筋は「明日(8日)は、いずれにせよ働かない土曜日だから『特別休息日』にしても、意味がない。共同社説学習のために、各組織別会議と生活総括が全て土曜日に開かれ、今は、この一年の農作業のために腐植土(堆肥)集めに集中しなければならない時期の為、『特別休息日』指定は不適切』と説明した。