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ケニス・キノネス前米国務省北朝鮮担当官が18日、“北朝鮮がよど号ハイジャック犯を日本に渡したら、アメリカはためらうことなく、北朝鮮をテロ支援国リストから削除するだろう”と語った。

現在、秋田県の国際教養大学に韓国学及び北東アジア国際関係の教授として在職中のキノネス前担当官は北朝鮮を署秤?燒K問した代表的な朝鮮半島専門家だ。デイリーNKは米朝間の’年内の核不能化’と、’対北テロ支援国削除’をめぐる攻防が展開されている中、キノネス前担当官に北朝鮮の核廃棄の展望に関して意見を聞いた。


[以下はインタビューの全文]

- 北朝鮮はアメリカが対北敵視政策を放棄したら、北朝鮮の核廃棄の、次の段階に進むと明らかにしている。特に、北朝鮮の核プログラム錐趨竭閧ニ関連し、次期6ヶ国協議をどのように見通しているか?

私は今週北京で(6ヶ国協議の順延の消息が伝えられる前に進行されたインタビュー)始まる第6回、6次会談で、何らかの突破口が見え、驚くべき事が起こるとは期待していない。北朝鮮には非核化のための取り引きを仕上げるために、(性急に)駆け付ける理由が何もない。

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彼らの戦略はゆっくり、そして慎重に進むことだ。アメリカや日本に最小限の譲歩をしながらも、できるだけ多くの譲歩を得ることを望んでいる。今まではこの戦略に効果があった。

2007年に、平壌はアメリカと両者会談を持つことで、韓国とアメリカから経済援助と、人道主義的支援を約束されるなど、重大な成果をあげた。

現在、日本政府だけが北朝鮮に対する強硬策を維持している。今回の会談で、北朝鮮は核プログラムの廃棄を希望するという意思を明確にするだろう。だが、アメリカがまず対北敵視政策を撤回することを、再び要求するだろう。

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- 金正日が核を放棄することを決心したと思うか? そうであれば、その対価は何だと思うか?

金正日自身が選択権を握っている。現時点では、2・13合意は北朝鮮に核兵器の研究と開発を続けるための時間を与えてくれたわけだ。

1994年の米朝合意は、北朝鮮がすべての核活動を‘凍結’することを求めた。(しかし現在)金正日は、核プログラムを放棄するか、しないかを決定しさえすればよい。

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金正日が核プログラムを放棄すると考えるが、それはアメリカが平和体制の署名に同意して、米朝外交関係が正常化され、朝鮮半島からすべての米軍が撤収した後になるだろう。その後も北朝鮮は軽水炉の提供を要求し続けるだろう。

- ブッシュ政権は任期内に、北朝鮮の核問題を解決すると強調しているが

ブッシュ大統領の目標は、任期中に全ての北朝鮮の核プログラムのCVID(完全で検証可能かつ後戻りすることができない核廃棄)を果たすことだ。

- 最近、アメリカが北朝鮮をテロ支援国リストから削除しようと考えているという予測が出ている。これと関連し、日本人の拉致被害者問題が、主要な争点として浮上しているが、この問題はどのように解決されると思うか?

ブッシュ大統領はイラクとイスラエルなど、対中東政策において、意味ある成功をおさめることができなかったため、対外政策の成功を切望している。

成功のための最高の機会は、北朝鮮にある。そのため、ブッシュは過去の強硬策を捨てて、代わりに対話と譲歩で平壌を抱き込むように国務部に指示した。

ブッシュ大統領は、甚だしくは平壌の核心的要求の一つである、テロリスト支援国リストからの削除を考慮しているほど、極端になっている。だが、ワシントンは友邦である日本にまだ忠実であるため、北朝鮮が日本人の拉致被害者問題の解決のために、確かな第一歩を踏み出さなければならないと主張している。

- 北朝鮮が自国内で保護しているよど号ハイジャック犯を日本に返すのが、実現可能な方法だと考えるか?

私は北朝鮮が日本に解放する拉致被害者がこれ以上いるとは思わない。米軍兵士だったチャールズ・ジェンキンス氏は最近メディアに、北朝鮮の人たちが彼に、まだ生存している拉致被害者が北朝鮮にいると語ったと言っている。しかし、北朝鮮がジェンキンス氏に真実を語って得になることは一つもない。

よど号事件の重要性は少なくとも、メンバーの3人が日本人の拉致に関わっていると判断されるからだ。もし、よど号のメンバーが日本に釈放されたら、拉致問題の解決に大きな進展が見られるだろう。そうなれば、アメリカはテロ支援国リストから北朝鮮をためらうことなく削除するだろう。

- 日本の安倍総理が辞任し、次期総理の対北政策に関心が集まっている。

次期総理を狙っている福田康夫元官房長官と、麻生太郎幹事長の競争は、対外政策ではなく国内の政治問題に基づいて決着がつくだろう。福田氏が総理になったら、結果的に日本の対北政策はもう少し融通性のある方向に向かうだろう。だが、麻生氏が勝てば平壌に対する日本の政策が融和的になる機会は更に減ると思われる。

- 10月の初めに開かれる南北首脳会談が、北朝鮮の核問題を解決するのに役に立つと思うか?

首脳会談は南北関係の流れの中で理解されなければならない。

南北首脳会談は南北朝鮮の関係の進展に対する、意味ある信号だ。南北朝鮮の平和な共存は、朝鮮半島の平和定着にとって死活的な問題で、東北アジアにとっても同様だ。また、朝鮮半島の非核化の実現にとっても重要な問題だ。

私は第2回首脳会談の開催に拍手を送る。首脳会談自体は現実的な進展をもたらすよりは、儀礼的な行事になるだろう。しかし、儒教文化圏である東アジアにおいて、儀礼はとても重要だと思われる。

南北朝鮮が心から和解と平和、東アジアの安定を実現するために熱心に努力しているということを、世界に証明してくれればよい。そうでなければ、この地域の平和と繁栄は、第2次朝鮮戦争の可能性という脅威のみを残すことになるだろう。